心理カウンセラーの風湖です。

先日、あるラジオ番組を何気なく聴いていたら、ある実業家の男性がとても面白く、興味深い内容の話をしていました。

「レストランに行ったら欲しいメニューを注文するでしょう。オムライスが食べたいのなら洋食屋へ行くし、蕎麦が食べたいのなら蕎麦屋へ行くでしょう。

どこへも行かずにただ、家の中で「お腹が空いたなぁ。」と考えているだけでは何も出てこないから空腹のままだし、人は空腹だとイライラするからやたらと真面目で暗い話題ばかりに集中してしまう。明るくて楽しい事は考えないんだよね。

まずは注文しなきゃ。
注文するから店の人は欲しいメニューを喜んで作って出してくれるんだから。」

何かをしたいのに、やり方はわかっているのに、それでも人によっては自分のアイディアを実行しない人がいます。
自分で自分にブレーキをかけてしまうのです。

その原因は「恐れ」です。
「こんな事を言ったら場が白けるかも。」
「私にはとても無理そう。」


言葉は、本当に不思議なパワーを秘めているものなのですね。

例えば、1日のはじめに思い浮かべる言葉が、その日1日を決定してしまう事もあるのです。

人はともすれば不幸になる言葉を使ってしまいがちです。

「自分には才能が無いから。」
「私はお金が無いんです。」
「仕事がつまらないなぁ。」

確かに、そのように考える人は過去にお金が無い事で苦しい思いをした事があったのでしょう。
仕事関係で良くない出来事があったのでしょう。

人の記憶は、それを言語化する事でいっときのネガティブな感情を引きずったまま、自分の運命を望まない方向に導いてしまっているのです。

不幸になる口癖は、キッパリと捨て去り、封印しましょう。

私が小さい頃、たまたま近所の商店街の福引でニ等賞の「洗剤セットとホテルレストラン食事券」を引き当てた事がありました。

すると母は舞い上がり、それから「この子は運が良い。」「この子はツイてる子なのよね。」と、思い込んでしまったのです。

その母の幸せな勘違いから幼い私の心には、「自分はツイてる人間だ。」というメッセージが強烈に刷り込まれました。

今現在も、その恩恵たるやはかり知れません。

しかし冷静になって自分を客観的に見てみれば、然程の成功は収めていないのかもしれませんが、「ツイてる」「運が良い」という思い込みは、どんな事にも恐れないチャレンジ精神と積極性、そして勇気を与えてくれました。

いつも運が良い人が「運が良い」わけではありません。
いつも「運が良い」と言っている人に運が向いて来るのです。

ある脳科学者によると、ダイエット中なのにたくさん食べてしまって、「ああ、やはり私は意志が弱い。」と思うとどんどん太ってしまいますが、「私はいくら食べても痩せてしまうのよね。」と思うと全く太らないのだそうです。

本当かどうかは試してみなければわかりませんが、そのくらい、人の言葉には強いパワーを秘めているという事がわかりますね。

アメリカの歌手、マライア・キャリーは、
「幸運はそれを望むものにのみ与えられる。」
と言っています。

ですから、何事も「絶対うまくいく」と信じて、行動し続けてください。

きっと嬉しくて楽しいアイディアが浮かび、望む結果がもたらされるのですから。