コロナにおける緊急事態宣言が条件付きで解除になった地域もあるのだそうで、だんだんと日常を取り戻しつつある方もいらっしゃるのでしょうね。
関東は、まだまだそれには及びませんので、私は今日も自宅待機の日々が続いています。
ですから昨日は、自宅で録画しておいた映画「日日是好日」を観ました。
これは2018年9月に亡くなられた樹木希林さんの遺作となった映画で、樹木希林さんは主人公が通うお茶教室の先生役を演じています。
主人公がお茶の世界に出会い、その狭いお茶室の中で精神的成長を遂げていく…という、日本の四季折々の素敵な景色と文化を取り入れた綺麗な作品でした。
もともと映画を観るのが好きなのですが、邦画は久しぶりでした。特にストーリーの中でハラハラドキドキする場面が出てくる訳ではありませんでしたが、こんなに感動する映画だとは思ってもいませんでした。
ですから、じんわりと心に響く素晴らしい映画に出会う事が出来ましたので、今日も良い日になりました。
さて、映画の題名にもなっている「日日是好日」ってどういう意味が気になりませんか?
劇中でも額に入れられている「日日是好日」の書を見て
「これ、どういう意味?」
と話すシーンがあります。
日本語に直すと「毎日が良い日だ」という意味になってしまいます。
しかしこの「日日是好日」はさまざまな解釈があるのだそうです。
ひとつめは、毎日が良い日となるように努力するべきだという教えの解釈。
そしてふたつめは、良いこと悪いことという判断から離れて、今この時を生きることが好日につながるのだという解釈。
さらにみっつめは、好悪の判断をせずにあるがままを良しとして受け入れるべきなのだという解釈があるのだそうです。
禅では、過ぎてしまったことにいつまでもこだわったり、まだ来ぬ明日に期待したりしません。
目前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと、ただ今、この一瞬を精一杯に生きる。
その一瞬一瞬の積み重ねが一日となれば、それは今までにない、素晴らしい一日となる。(*引用)
「毎日が良い日だ」、簡単な言葉ですが奥が深いですね。
私達が生きている毎日も、たとえ自宅待機中とはいえ、大切な人生の貴重な一日一日なのですから、なにか新しい事を考えながら、感じながら過ごしたいものですよね。
一日中だらだらと動かずに生活しているのも、たまにはいいかなとは思いますが、何日間か続いていますとやはり飽きて来てしまいそうです。
動物園の動物達も、毎日オリの中で過ごしていますから、食べる不安は何もありません。他の動物から危害を加えられる心配も何もありませんよね。
決まった時間にいろいろと栄養ある食べ物が与えられ、保護されたオリの中で寝そべり、あくびをし、のんびりと過ごしています。
しかし、それで動物達は喜んでいるでしょうか。
動物の気持ちはわかりませんが、それでも様々な動物達が身の危険にさらされながらも、果てしない原野を駆け巡っている幸せを夢に見ているような気もしますね。
私達も、お金の心配を外して考えた時、ずっとこのまま家の中でぬくぬくと過ごしていれば一切なんの不安もなく、危険も無ければ心配も無く生きられます。
すると、努力する必要も無ければ、辛い思いをする事もありません。
ほんの少し前は、そんな余裕のある毎日に憧れてみたりしましたが、やはり時間が有り余って何もせずに我慢を強いられている現実を目の当たりにしてみるとふと思います。
本当の人生の充実感とは、次々と困難に直面して様々な選択肢に悩み、あらゆる方法を試して失敗してみたり、恥をかいて落ち込んでみたり、やっとの思いでそんな課題を乗り越えて成長して行くという事なのではないのかなぁと。
そこにこそ人間として一番満足した張りのある生活があるのではないのではないでしょうか。
今の困難から解放された後には、きっとまた新しい仕事や課題に直面する事もあるでしょう。
その時には、逃げずに自分の与えられた毎日を精一杯生きて行こうと心に決めています。
きっと私を待っていてくれている将来の希望に満ちた日常の為に。