心理カウンセラーの風湖です。
「自分は何も悪いことはしていないのに、何故か人に嫌われている様な気がします。」
「いろいろな人に好かれる人は羨ましいです。」
コミュニケーションが上手くいかないと言って悩んでいらっしゃる方は多いのですが、何故か親しい友達が出来ない、あるいは仕事や地域の付き合いなどでも信頼関係が構築出来ないと思っている方は、もしかしたらあなたの普段から言っている「言葉」に原因があるのかもしれません。
言葉は、とても大切です。
ひとつ使い方を間違えてしまうと、人生までもが悪い方向へ向かって言ってしまいます。
例えば、相手と仲良くなるためのコミュニケーション手段として、まずそこにいない誰かの噂話や悪口を言っていませんか?
最初のうちは、自分が言っている事を相手が信じてくれるかもしれませんが、万が一それでその人と仲良くなったとしても、長く言っているうちに他人の悪口を言っている人はだんだん周囲からの信用がなくなって来てしまいます。
また、人の悪口を言った後は、自分も嫌な気持ちになるものです。何故ならそれは、自分で自分の悪口を言っているのと同じだからです。
「脳は、(もう1人のあなたは)主語の区別が出来ません。」
ですから、相手に対して発した悪口は、そのままあなた自身への悪口となって返って来るのです。
そして、さらに人の悪口ばかり言っていると、眉間にシワが濃く刻まれ、自然な笑顔が消えますし、自分がモヤモヤとした嫌な気持ちになりますから、自分をどんどん嫌いになってしまいます。
するとあなたは無意識に見えない敵にいつも怯えている事に気づきます。
「私って、人からどんな悪口を言われているんだろう?」
そうやっていつも気になるのは、まさに自分自身が悪口を言っているから、なのですね。
すると人の視線が怖くなり、自分から他人を避ける結果になってしまうのです。
ですから、私は常に言っています。
「悪口や誹謗中傷は、言った方が負けです。」と。
また反対に、自分が誰かから悪口や変な噂話をされる場合もありますよね。
「言われなき事」「不当な事」というのは、反論したくなりますから、つい怒ったり動揺したりして、やり返したくなってしまいます。
しかし、私は誰かに悪口を言われた時、相手が私の悪口を言っている事自体が、私の勝ちだ。って思うようにしています。
非難や中傷に目くじらを立てて相手に言い返すのは、相手と同じ土俵に乗ったと言う事。
だからこちらの負けなのです。
他人が何を言うかはどうしようもないのです。
自分が出来る事は、自分が言わない事だけなのですね。
ドイツの詩人、ゲーテは、
「何故悪口が絶えないのか。
人々は他人のちょっとした功績でも認めると、自分の品位が下がるように思っている。」
と、言っています。
つまり、悪口や愚痴は無意識のうちに感じている
「あの人が羨ましい。」
と言う気持ちの裏返しなのですね。
コミュニケーションが上手くいっている人は、
「あの人は絶対に人の悪口を言わない人だ。」
と、相手を安心させる事が出来る人なのかもしれません。
今日からでも、悪口=人から嫌われる悪魔の言葉を捨てて行きましょうね。
そして、人を褒める事にエネルギーを変換させるのです。
するとだんだん人からの悪口や誹謗中傷も全く気にならなくなり、コンプレックスも消えて無くなるでしょう。
これが、信頼関係を上手く構築する、最善の方法なのではないかと私は思うのです。