心理カウンセラーの風湖です。
「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ。」
19世期の宗教家、弁護士、そしてインド独立の父と称されるマハトマ・ガンジーの有名な言葉です。
しかし私達は、この言葉を知って素晴らしいと感じても、ではどうすれば良いのか、自分には何が出来るのかはよくわかりませんよね。
目標や夢が無い訳ではありませんが、なんとなく自分の人生について当てはめて考えるには違和感を感じてしまいますし、どこかピンと来ません。
そんな風に思ったら、まずは逆に自分に問いかけてみてください。
「明日死ぬかのように生きられないのは何故なのか?そして、永遠に生きるかのように学ばないのは何故なのか。」
私は、「エネルギーの漏出」が原因なのではないかと思います。
「エネルギーの漏出」とは、精神的または感情的な思考、心配、疑念、恐れ、怨恨などにエネルギーを使い果たしてしまう事です。
私達人間が1日に使える脳のエネルギーは限られているのに、もったいない事に現在に目を向けず、過去、または将来の人生を必死に今生きようとしてしまうのですね。
これは、誰にでも起こります。
例えば、「早く5時にならないかなぁ。」
「金曜日が待ち遠しいなぁ。」
「早く結婚したい。」
「子供が学校へ行くようにならないかしら。」
あるいは、「昔は良かった。」
「昔はイジメにあっていて、辛かった。」
「自分が若い頃はもっと夢があった。」
そんな風に考える癖に気付いた事はありませんか?
私達に確実にあるのは、過去でも未来でも無く、今この瞬間だけです。
現在という時間は極めて貴重なものであるのに、私達は人生で実際に所有する唯一の時である「現在」を浪費しても構わないかのように振る舞っています。
では、どうすればいいのか。
その方法はいくつかあります。
脳は、一つの事にしか興味を持ちませんから、気になる事を無くしてシンプルに考えられるようにするためのテクニックです。
① 仕事中はプライベートの事を考えない。そして、プライベートでは仕事の事を考えないようにしましょう。
② 心配は役に立たない感情だと理解する。不安の9割以上は実現しないからです。
③ きちんと断る。社交辞令は愛情と優しさを持って断りましょう。
④ 「〇〇したら××しよう」という思考をなくす。
やらない理由ばかりを思いつくようになります。
⑤ 余分なものは処分する。もはやいらない物や着ない服があなたを過去に誘います。
⑥身の周りを清潔に保つ。綺麗な環境は、心も綺麗にします。
このような事が出来ない人達を見ていて興味深いのは、彼らがいつまでたっても自分の夢や目標を達成しようと実行しないんだろうなとわかる事です。
やるべき事は知っているのに、脳のエネルギーをネガティブな思考に使い果たしてしまうため、行動出来ないのですね。
自分の人生が終わるその時に、やらなかった自分に後悔しないように、過去の鍵が閉められて開かない時間や将来の可能性にストッパーをかけてしまわないように、今出来る事に集中しましょう。
ガンジーの言葉は「明日、死ぬかも知れない。だから、今を大切にしてください。」というメッセージなのですから。