心理カウンセラーの風湖です。

新型コロナウィルスの感染者拡大の影響で、在宅を余儀なくされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

かくいう私も、実は1ヶ月もの間仕事がほとんどキャンセルになってしまいましたから、毎日、散歩や買い物以外の時間をマンションのワンルームで過ごしています。

今は、我慢の時ですね。

我慢と言えば、我慢に関する興味深い論文があるのだそうです。

それは、何人かの人に「あなたは何もしなくていいですよ。」と告げ、真っ白い壁に囲まれた何もない無音の部屋に15分入ってもらうのだそうです。

その後に感想を聞くと、参加者は皆「あんな事はもう絶対やりたくない。」と、答えるのだそうです。刺激が全く無い部屋に15分放置される事に人は耐えられないのです。

退屈は拷問に近いのですね。

続いてそこに1つのボタンを置きます。
そのボタンを押すと、自分の手首にビビッと電気ショックが流れるのです。それは、とても痛いのだそうですが、無刺激の部屋に放置されると、人はなんと刺激装置のボタンを押してしまうのだそうです。

つまり、人間は何もしないくらいなら苦痛を味わった方がマシだと考えてしまうそうなのですね。

そこで気を付けなければならない事は、自宅待機を余儀なくされている今、退屈な日々の向こうに待っているのが「刺激」を求める願望です。

何かへの依存性や、他人への攻撃、スリルを味わう行為など、ハラハラドキドキを求めるあまり突き動かされる無意識の衝動なのです。

もちろん、政府が要請しているように、自分や周りの人への感染を防ぐために外出は控えた方がいいですし、働く事が出来ない方への給付金も大切な事です。

しかし、もっと大切なことは、心身ともに健康で平和に過ごすことが出来る様に促す提案なのではないでしょうか。外出も許されない、退屈な上に不安まで抱えていらっしゃる方の心のケアも必要なのですね。

苦痛を乗り越える方法は、思考より多忙なのです。
「今だからこそ出来る事。」
「今だからこそ連絡してみたい人。」
「今だからこそ勉強してみたい知識。」

何かを探してやってみて下さい。
「あの時、休みになって良かった。」「助かった」
と、後から思えるような日々にしましょうね。

生き甲斐や夢があり、毎日頑張っていらっしゃるのに、それをやるなと言われている方も多いのではないでしょうか。

私も、心理カウンセラーとして今出来ることを精一杯やりたいと考えています。

まずは穏やかに呼吸を整え、心が落ち着いたなと思ったら目を開けて、目の前の鮮やかな景色に感動しながら今日も時間を大切にしていきましょう。