心理カウンセラーの風湖です。

志村けんさんの訃報は、本当に驚きました。

それと同時に、志村さんの優しさや真面目さなどを紹介する追悼番組を良く目にするようになりました。

そんなTV番組を何気なく見ていると、私なりの感想でしかありませんが、ひとつの教えが心に響くのです。

それは、親子関係の難しさなのです。

志村さんの父親は、かなり厳格な方だったようです。

その厳格な父親が支配をする家は、常に重苦しい雰囲気に包まれていたとのこと。

これは意外ですね。

志村さんの父親なので、面白い方なのかと思っていました。

そんな厳しい父親のいる家でしたが、当時、テレビのお笑い番組で、漫才や落語を観ていた時だけは、志村けんさんは嫌な日常を忘れることが出来たそうです。

また、お笑い番組をやっている時だけは、父親も笑いをこらえながらテレビをみていたそうです。

そんな体験があったからこそ、志村けんさんは、中学の時にお笑いの仕事をする決心をしたそうです。

尚、父親は54歳で亡くなられています。

結局、志村けんさんは、父親に活躍を見せることも、じっくり話すこともできなかったそうです。

人生における重要な決断をする時、最も信頼出来る人である反面、最も相談してはいけない人。

それは両親です。

両親というのは、反対するのが仕事だと言っても過言ではありません。
親の願いは、早く自立して成功や成長をすることだと言葉では言っていたとしてもそれは建前で、本音は、そんな事よりも「ずっと自分のそばで自分の言う事を聞き、いつまでも子供でいてくれる事。」なのです。

ですから両親へは、選択、決断、行動してからの事後報告にするのが鉄則なのではないでしょうか。

「人生における大きな喜びは、君には出来ないと、世間が言う事をやる事である。」

イギリスのジャーナリスト、ウォルター・パジョットの言葉です。

自分の応援団は、自分自身だけです。
もちろん両親には感謝しつつ、親の価値観からは外れて自分の人生を歩んで行く事も大切なのですね。

あなたが自分で決断し、信じた道を突き進み、いつの間にか手にした幸せを、あなたのご両親も暖かく見守って下さっている事に気づいた時、本当の愛を感じられるのではないでしょうか。