心理カウンセラーの風湖です。

先日、フランスの小説家サン・テグジュペリが書いた童話の「星の王子様」を読みました。

小さい頃、とても好きだった絵本の中の1つでしたからその内容は知っていたのですが、改めて読んでみると、不思議とその内容の深さに感動しましたね。

ストーリーは、飛行機で不時着した主人公が、遠い星からやって来た「星の王子様」に、いろいろな星の話を聞くと言うものです。

王子様は言います。

「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。1番大切な事は目に見えないんだよ。」

王子様は、自分の星で大切に世話をしていたバラがとてもワガママでどうしていいのかわからず、置き去りにしてしまったのです。

本当はバラと王子様との間にはともに過ごした日々の中で、信頼、愛情、感謝、思い出と言った大切なものがあったのに、「見に見えない」ものを、心の目で見る事をしなかったばかりに、離れ離れになってしまった事を後悔したのですね。

1997年に亡くなったマザーテレサは、1979年にノーベル平和賞を受賞した時に、「世界平和の為に私達はどんな事をしたらいいですか?」と質問され、「家に帰って家族を大切にしてあげてください。」と、答えたそうです。

私のカウンセリングルームに来て下さるクライアントさんの悩みの8割以上は人間関係の悩みです。
そこには、自分の期待した通りに相手が行動してくれないと言う怒りや悲しみを感じられる場合も多いです。

他人の心を全て理解する事は難しい事ですし、相手を自分の思い通りにコントロールすることは不可能なことなのではないかと思います。

本当に大切な事は、人とのつながりや愛情、お互いに助け合い、感謝し合う事なのではないでしょうか。

心を穏やかに、自分を大切にする気持ちになれば、きっと相手も大切にしてあげられると思います。

苦手な人だから避けているのではなく、避けているから苦手になってしまうのですよね。

少しづつで相手を「信じて許す」事を積み重ねて行って下さい。

スーパーヒーローにはなれなくても、私達が出来る範囲で努力をすれば、きっと世界平和につながるのでは?と、思います。