心理カウンセラーの風湖です。

もうすぐ4月ですね。

日本では多くの場合、入学や進学、新社会人や新年度などの新しい生活が始まる月だとされていますね。

桜が満開になるこの季節には、なんとなく気持ちも爽やかに前向きになって、新しい何かに期待に胸を膨らませてウキウキしていらっしゃるも多いのではないでしょうか。

そんな新しい生活を迎えようとして気持ちも新たに歩き出そうとしている方に対して、皆さんは何気なく声を掛けていませんか?

「頑張ってね。」と。

皆さんは、英語には「頑張れ」や、「元気を出せ」に相当する表現が無いのをご存知でしょうか。

実は、英語には「諦めるな」や、「ベストを尽くせ」など、具体的な表現しか無いのです。

それは、「気合い」とか「やる気」などの抽象的な表現は欧米人にとっては理解出来ない言葉だからなのでしょう。言われてみれば私達は、「気」とは何かを聞かれても上手く説明出来ませんよね。

「頑張れ」は、あえて英語で表現するとすれば、「Chin up」や「Cheer up」などの表現はあります。直訳すれば、「顎を上げろ」とか、「声を上げろ」と言う意味です。

面白い事に、日本語ではあくまでも心の内側から気合いで元気を出す表現が多いのですが、英語では身体表現を通じて形から元気を出す表現が多いのですね。

古代ローマ時代の詩人、ユウェナリスの言葉に、
「健全なる精神は健全なる身体に宿る。」
と言うものがあります。

日本人は、何かを始めたり新しい習慣を取り入れたりする時に、まずは内面を鍛える考え方をしがちです。
しかし、形から入る事を先にする方がスムーズに行く場合もありますよね。

例えば、朝にジョギングをすることを習慣にしたいのであれば、前の日の夜にスポーツウェアを着て就寝してみるとか、ゲームを辞めたいのであれば、思い切ってゲーム機を全てダンボールに入れて捨ててしまうとか。

「英語を習得してから海外へ行く」のではなく、「海外に行ったから、英語がどのくらい習得出来ていないのか分かる」のではないでしょうか。

「30キロ走れるようになってからフルマラソンに挑戦する」のではなく、「フルマラソンに挑戦したからどのくらい体力を付ければいいのかが分かる」のではないかと思います。

「頑張れ」と言う言葉は、「ガンとハレ!」と言うニュアンスも含まれている感じがします。
つまり、相手にストレスのみを与えてしまい、緊張感でいっぱいにさせてしまいますから、なんとなくリラックス出来ない言葉のような気がします。

「ケセラセラ」や、「グッドラック」のほうが、言葉を受け取った方が笑顔になれるのではないでしょうか。
「なるようになるさ」「あなたに幸運が訪れますように」

人生は事件の連続なのではなく、リアクションの連続なのですから、何があっても笑って過ごせる言葉をたくさん相手に与えてあげて下さいね。

「let it be」

私も、川の流れに静かに心を傾けて、新しい何かに期待したいと思います。