センスは記憶から学ぶについて思う事。

心理カウンセラーの風湖です。

私が通っている小さなネイルサロンで、ネイルアートのデザインを担当している女性がいらっしゃるのですが、その女性は、どちらかと言えばベテランの方で、何よりとてもセンスが良くて、いつも創造性に溢れた常に新しいデザインを勧めて下さいます。

先日も、新しいネイルをお願いしている間に、そのデザインを発想する楽しさについてお話をしていただきました。

「何気なく日常を過ごしている時に、ふと、頭の中にネイルアートのデザインが現れて来るのです。それは、ショッピングをしている時や、TVを見ている時に突然現れます。まるで、神が降臨するように。」

人間の認識は、感性も含めて記憶の組み合わせで出来ています。ですから、創造性も記憶力から来ると言う事が出来ます。

例えばショッピングをしている時に、春物の洋服店のワンピースを何気なく見ながら歩いているだけでも、特に目に止まらなくてもその視覚からの情報は脳に記憶されます。

旅行に出かけて歴史的な建造物を見物したり、動物や爬虫類などの模様なども、ありとあらゆる情報は、その人の新しい認識として受け入れ、ネットワークを密にしていく事で、クリエイティブな仕事というものに近づいて行くヒントになるのですね。

ひとつ認識のパターンが増えると、組み合わせの増え方は、統計学的には数になると言われているのです。

しかし、そのネイリストの女性は、言っていました。

「でも、全く浮かばない時は、いくら考えても何日も良いアイディアが浮かんで来ません。でも、浮かんで来る時は、洪水のように後から後から思いたつのです。ですから楽しいですね。」

仕事だけではなく、どんな場面でも人は、自分で何かを考えて、工夫して、確認して、アイディアを出してコントロールしていく事で喜びを得る事が出来るのですね。

安心安全を求めるだけでも十分だとは思います。
例えば、動物園にいる様々な動物達は、敵と戦わなくても餌は与えられますし、健康管理は充分されていますから、そこにいるだけでも生きては行けます。

しかし、多少の命のリスクはあっても、ジャングルや草原を駆け回る姿のか方が、本来の生き物の姿なのではないかと思うのです。

センスは、才能という前に、その事が好きかどうか、夢中になれるかどうかで磨かれていくのでしょうね。

何かに興味を持って生きていらっしゃる方の笑顔は本当に美しいと感じます。
その人の、独自の人生を彩るセンスを磨きながら、素敵な人になって行きましょうね。