心理カウンセラーの風湖です。

毎年この時期になると、新年度に合わせて何か新しい事にチャレンジしてみたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近ではとても嬉しい事に、私の心理学の体験セミナーに参加していただける方もだんだん増えて来ました。本当にありがとうございます。

初めて心理学に触れる方、あるいは、学生の頃に習った事はあるのだけれど、あまり記憶に残る学習は無いと言われる方、そもそも心理学には馴染めなくて不安だと言われる方、様々なのですが、一度体験に来られると、楽しくて気分が良くなって、始めてみようかなと考えられる方もたくさんいらっしゃるようです。

しかし、何かにチャレンジをしてみようとする時には、少し勇気がいりますよね。
おまけに、今まで何かしらの習い事を始めても、全てが三日坊主で辞めてしまい、自分に自信が持てない方ならば尚更でしょう。

フランスの思想家であるアランは、その代表作「幸福論」の中で、彼はこう述べています。

「情念に囚われるべからず。」

情念とは、「〜かもしれない。」「〜に違いない。」という、もはや理性では抑えきれないドキドキやイライラやムカムカなどの感情の事です。

「始めても途中で辞めてしまうかもしれない。」
「面白くないかもしれない。」
「人見知りだから馴染めないかもしれない。」

その様な感情になりやすい方は、もしかしたら脳内物質であるドーパミンの機能が低下していらっしゃらのかもしれません。

ドーパミンという物質は、聞いた事がある方も多いのではないかと思いますが、行動力の源になるもので、何かを始めたりする際に、勇気を振り絞ったり、あるいはやる気を出す為に気分を上げたりする役割もしてくれるのです。

その、ドーパミンを抑えてしまうもの。それは、ストレスや睡眠不足、免疫力の低下などがあげられますが、1番の原因はネガティブに自分を捉える、いわゆる自己否定意識の癖なのではないかと思います。

過去に何も成功させた経験が無いか、あるいは親や他人から「飽きっぽい。」などと言われたり、そもそも自分に自信が無くて始められないと言われる方も多いのでしょう。

でも、今のままではいけない。
何かを変えたい。

そう考えるのであればぜひ、「他人に出来るのに自分に出来ない訳はない!」と、自分を応援して下さい。

そして、ドーパミンを噴出させる方法としては、
①適切な目標を計画すること。
長期に渡る計画ではなく、一週間後、一ヶ月後など、細かな目標を設定するのです。

②適正な成果を確認すること。
今、何%くらいまで来たのか、始めた頃よりどの位成長しているのかを確認するのです。

③適正なご褒美を用意すること。
ここまでやったら温泉に行こうとか、友達とランチに行こうとか、脳はこのご褒美が大好きなのです。

そして、楽しみながら続けて下さい。

あとは、何が何でも自分を変えようとしない事です。
何故なら、あなたが変わろうとしなくても、あなたを変えるのは私の仕事なのですから。

誰かに任せられる物なら、それは遠慮なく任せて下さいね。続けて行く為には、ヘルプミーも大切なのですよ。

三日坊主は返上して、とりあえずスタートラインに立つように行動してみましょう。
スタートしたら、あとはゴールラインを目指して走って行くだけだと決めてみる事ですね。