本当の自由について思う事。

心理カウンセラーの風湖です。

「自由になりたいのです。」

良くこんな言葉を聞きます。

「早く子育てから解放されたい。」
「受験に合格してスッキリしたい。」
「会社を辞めて好きな事をしたい。」

１つの考え方として、今ある現実で何かしらの悩みがあった場合、自分はその原因となる何かから解放されたら自由になれるのだと思っていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

しかし、例えばその原因となる何かから解放された時に、本当にその人が心から自由になれたのかと言えば、実はそうでもなかったと言われる方も多いですね。

それでは、自由って一体、何なのでしょうか？

かの心理学者、アルフレッドアドラーのありとあらゆる書籍の中の１つの言葉で、私がいつも素晴らしいなと思っているものがあります。

それは、
「遺伝にもトラウマにも、あなたは支配されてはならない。大切な事は、これからの人生をどう作っていくのかと言う事だ。」
と、いうものです。

人間が本当に自由になるためには、今ある悩みが去る事では無く、実はその人を支配している過去の経験から来る嫌な記憶や、両親からの歪んだ価値観や信念からの脱却が必要なのだと言う事なのですね。

例えば、子供の頃に、
「作家になりたい。」
と言う夢を持っていたとしても、両親から
「作家になっても売れないと生きて行けないのだから、国語の教師を目指しなさい。」
と言われたり、
「ピアニストになりたいから音楽大学を目指したい。」
と言う希望を進路指導の先生に提出しても、
「音楽大学はお金がかかるし、プロの世界は厳しいのだから、考え直した方がいい。」
などと言われたりして夢を諦めてしまった方もいらっしゃるでしょう。

そのような、親や他人の意見に支配されている人生を歩んで来られた方は、それからいくら年月が経ったとしても、自分の価値観では無い、言わば他人の価値観の奴隷のような日常を生きていらっしゃいますから、いつまでも自由にはなれないのですね。

そして、自分が歳を重ねて、その価値観を持つ様に命令した方が亡くなったとしても、その価値観は消えることはなく、いつまでもその人を支配し続けます。
何故なら、それが自分の価値観であると勘違いして信じてしまうからです。

未来はもう誰のものではなく、あなた自身の物です。
あなたが主人公である人生をテーマにした映画の脚本を担当するのは自分なのです。

そして、その未来は自由です。

要らない価値観を捨てて、余計なトラウマに支配されずに、思い描く未来の夢は必ず叶う事を信じて、今から始めましょう。

将来はあなたが自由に選択出来るのですから。