心理カウンセラーの風湖です。

私が尊敬する人物の筆頭に、世界のHONDAの創始者である、本田宗一郎さんの存在があります。

もうお亡くなりになってから随分と年月が経ちましたが、私が本田技研工業の従業員として働き始めた頃はまだご健在で、その演説を拝見する機会がよくありました。

彼は勉強は苦手で、成績はあまり良くなかったとおっしゃっていましたが、手先は非常に器用で、学校の先生や同級生からもその器用さは有名だったそうです。

学校で行うテストや、受験などの問題を解いて良い点数を取るのは、ただその時に正解の答えが書けただけで、後々までその答えを覚えているかと言えば、そんな人はあまりいないのではないかと常に演説していたことを思い出します。

何故かと言えば、その試験の日を過ぎたらまた新しい試験に向けて準備を始めますから、もう過ぎ去った問題の答えは忘れてしまうからだと言うのです。

詰め込まれた知識は、使わなくなったら忘れてしまいますが、身体で覚えた経験や興味のある良質な学びならばいつまでも忘れないし、それが唯一無二と呼ばれるようになるために必要なその人だけの才能に変わるのだと言う言葉が今でも私の頭から離れません。

本当のプロフェッショナルとは、誰かからあなたに何かを急に頼まれたとしても、何の準備運動をしていなくても快諾出来て、相手の想像以上の結果を与える事が出来る仕事への向き合う姿勢なのだと思います。

それには、まず平凡な日常を楽しむ事が出来る何かを自分の中から見つけ出す事から始まるのではないでしょうか。

誰かの評価を期待するのではなく、成功を目指して頑張るのではなく、まずは今現在をいかに楽しむか。

何故なら、人生は、クライマックスの連続ではなく、平凡な日常の連続なのですから。
今が成功なのだと思えたら、それは素敵な事です。

かつて、ジョン・レノンは言っておりました。
「人生は、僕らが計画をしている間に過ぎ去っていく。」と。

今日も、素晴らしい授業が出来ます様に。
それが私の日常です。