心理カウンセラーの風湖です。

今日、2月4日は妊娠の日なのだそうです。

私にも子供が2人いますから、20年以上前には妊娠を経験したわけですが、今思い返せば、妊娠をしている数ヶ月間というのは、長い人生の中でもほんのちょっとの間、穏やかな空気の流れていた時間だったなと感じます。

しかし、子供が生まれてからはそれまでのゆったりと流れた時間とは全く違う、嵐の様な毎日が繰り広げられて行きますから、それまでの女性としての生活から、いきなり心身共に母親としての意識に切り替えて行かなくてはなりません。

最近では、政治家や大臣などが男性でも育児休暇を取る事が話題になっておりますが、それも時代の流れで、素晴らしい事だなと思います。男性が育児に少しでも参加する事はとても大切な事ですよね。

ただ男性は闇雲に育児に参加するという訳では無く、その役割分担には男性も少し奥様と充分に話し合いをしていただきたいと思うのです。

基本的には男性は働いて家族を養う事が家族においての役割ですから、その役割を休んでまで育児を経験する、その時間の意味の大きさを感じながら望んで欲しいと思います。

何故なら、私は妊娠、出産、育児は母親が主導権を握る、いわゆる特権なのだと思うからです。
それすらも男性に取られてなるものか!とまで考えてしまいます。

「女、3界に家無し。」
という、古い諺があるそうです。

女に生まれたからには、結婚するまでは親に従って生きる。結婚したら夫に従って生きる。そして老後は子供に従って生きる。だから、女の一生の中には自分を振り返る家など無いのだという言い伝えなのだそうです。

なんとも時代錯誤も甚だしい諺ではありますが、私の若い頃にはまだまだ男尊女卑の文化は根強く存在しておりましたから、私の父は良く言っていました。

「女は、良い人を見つけて早く結婚し、子供を産む事が幸せなのだ。」と。

ですから、私の父親は、私の勉強の成績や受験などには無関心でした。私には姉がいますから、私が生まれた時、女の子と知ってガッカリし、それから子育てにあまり関心が無くなったのではないかと思います。

時代が移り変わり、最近ではそんな古い考えの文化も無くなりつつあるのかと思いきや、先日あるニュース番組で、「東京大学の女子生徒が、東京大学のサークルに参加出来ない。」という話題を取り上げていました。

その話題をたまたま目にした私は、何年か前に東京大学の入学式で、上野ちずこ教授が女子学生に対し、
「頑張っても公正に報われない社会があなた達を待っています。」
と、演説されたことを思い出しました。

東京大学に通う女性が皆さんそうだとは言えませんが、自己肯定感が高そうで個人で好きなように生きている様な印象の人が集団の中にいると団結出来ないと思っている男性がまだまだいるという現実なのではないでしょうか。

まだまだ日本人男性は、女性は男性よりも低い位置で、みんなと同じである事に心地よさを感じているの人が多いのではないかと思います。

男性はおおらかな視点で女性や子供を助け、女性は太陽の様な優しさで子供や家庭を包み、お互いを高め合いながら子育てをする、そして、やがて子供が育った後は、その時間の経験を生かしながら自由に生きる事が出来る社会が存在するといいですね。

どういう立場で生きる選択をしても、人間の価値は一定で、素晴らしいのですから。