心理カウンセラーの風湖です。

「自分を信じていますか?」

私が担当する心理学講座の生徒さんにこんな質問をすると、
「あまり自信は無いです。」
と、言う答えが返って来ることがあります。

「では、貴方が得意としている事はありますか。」
と聞くと、
「それもあまり無いですね。」
と、答えられます。

そこには、「誰かと比べて自分は自信がない。」や、「誰かと比べるとそこまで得意ではない。」という信念が伺えます。

人は、誰かと比べるという事を常にしてしまいます。
それはつまり、自分の意識が自分に向いていない状態なのですね。誰かの評価が、そのまま自分の価値であると信じてしまいます。

私は、とてももったいないなと思ってしまいます。
特に現代では、情報は多様化していて、自分独自の個性を自由に発信出来るチャンスがたくさんあります。

「私には才能が無いから。」
と、言われる方もいらっしゃるでしょうが、本来、生まれつき才能に恵まれている人間などいないのです。

生まれつきあるのは「適正」です。
目がいいとか耳がいいとか、誰が教えた訳では無いのに赤ちゃんの頃から何故か数字に興味があるとか、音楽に合わせて身体を動かすとか。

その適正に、武器を持たせて初めて人は才能と呼ばれる個性を身につける事が出来るのだと言われています。

例えば、本を読むのが大好きで、作文などを得意にしていたとしても、やがて文章を書く事を辞めてしまったらそれは適正で終わってしまうのです。

その方が、得意な文章を書き続けていたらやがて芥川賞とかノーベル文学賞などを取る事が出来るのだと信じて努力をすれば、それが才能が発揮されるという事に繋がって行くのだと思います。

素晴らしい事に、日本人は努力が大好きです。
「結果が悪くても、努力する事が大切なのだ。」
「辛い事に耐えられる事が素晴らしい。」
と、思い込む事で脳は、「良い事をしている。」と幸せな気持ちになります。

でもやはり、自分が望む結果を得るために努力をする事が大切なのではないでしょうか。

誰かに評価してもらう自分を作るよりも、自分の得意な事や好きな事を伸ばす事によって、それを情報発信出来て、誰かの役に立てたとしたら、それは素敵な気持ちになるし、自分にご褒美をあげる事が出来るのだと思います。

それはつまり、自信を持って生きる事に繋がりますよね。貴方独自の才能に気づく事もできますね。

そして、毎日寝る前に自分に言って下さい。
「私は素晴らしい。私ってすごい。」

そうすれば、次の日の朝はスッキリと目覚める事が出来ますし、きっと素晴らしい、自信に満ち溢れた人になります。

思考は実現するのだと信じて前へ進んで行きましょうね。