心理カウンセラーの風湖です。
先日、私が開催する心理学セミナーに参加していただいた女性の方からこんな質問をいただきました。
「私は目標がありません。今年大学を卒業するのですが、特にやりたい事もなく、内定をいただいた会社に4月から入社します。でも、不安なんです。」
「友達はみんな、何年か働いてお金を貯めていつか独立したい。とか、趣味を活かしてお店を開きたい。とかの夢を持っています。」
「でも、私には何もありません。何か目標を持った方が良いのでしょうか。」
と、いうものでした。
私が、
「では、内定をいただいた会社に就職しようと決めた1番の決め手は何だったのでしょう?」
と、聴くと彼女は、
「比較的有名な会社ですし、安定しているからです。両親も、喜んでくれました。これで安心だねって。」
と、答えてくれました。
では、安心、安定とは一体どんな物なのでしょう。
それは目に見えないのものですから実態はわかりませんが、それも一人一人の感覚なのでしょう。
日本から人力車が消えたのは、蒸気機関車が登場したからです。元々人類は生きていく為に狩りをしていたのに、やらなくなったのは農業が登場したからです。
だからと言って、全てが無くなった訳ではありませんが、少なくなって行っているのは確かです。
つまり、新しくて便利な物が登場する度にそれまでの文化でさえも衰退して行くのですね。
私が社会人になった時には資本主義が常識の世の中で、物を作る会社の従業員が給料をいただきながら働き、出来た物を店が売る時代でした。
黙っていても物が売れた時代。
ゲーム機が発売されたらそれに伴うゲームカセットや、攻略本。携帯型音楽プレイヤーが発売されたらまたそれを使う為のカセットテープやイヤホン、その他アクセサリー類など。
ですから、たくさんの従業員が何の不安も無く物を作っていればお給料をいただけて、人生を楽しんで生きていけると信じていました。
その頃は、情報や知識は新聞や雑誌、TVやラジオなどから発信されていましたが、いまやそれら全てが衰退し始めています。
必要な情報はいつでもどんな話題でもスマホから吸収出来ますし、買い物もわざわざお店に行かなくてもスマホでワンクリックが当たり前になりつつあります。
さらに、人々のニーズがどんどん多様化されて来ていますから、世界中からどんな話題でも対応し、情報を提供、発信するブレーンが次々と求められていますし、いつでもどこでもそれらの情報を得られるのですから、もはや日本は島国ではありませんね。
今は、流行に乗ろうとしている人がもしかしたらすでに流行に乗り遅れてしまっているのかもしれません。
私は、そんな時代だからこそ今は現実の自分と向き合って欲しいと思っています。
人の真似をするだけなら、猿にでも出来ます。
誰かが言っていた言葉をそのまま言うなら、オウムにでも出来ます。
少し乱暴な表現になってしまいましたが、これは私の学生時代の恩師の言葉なのです。
将来お店を持ちたいと言う夢も、いつか独立したいと思っている夢も、誰かの真似ならば確実に成功出来るのかは少し疑問ですね。
だとしたら、目標を設定することを少しだけ休憩して、少し考えて欲しいのは、その夢を実現したら何を与えられるのかという事です。
目標を持つならば、まず自分とじっくり向き合って、
「自分には何が出来るのか。」
「誰か、喜んでくれる人はいるのか。」
「場所はどこで、どんな風にやりたいのか。」
「自分はそれをしていて楽しいのか。」
そして何より、
「それをしている自分を見て、周りの人は喜んでくれるのか。そして自分は本当に幸せなのか。」
と、自分に問いかけて欲しいと思っています。
それからビジョンだけを決める事です。
何から始めていいのか分からなくても、ビジョンだけを決めていればそれに向かって前向きに考えて、様々な方法を思いつくものからやってみる。
小さな事でも、一歩一歩前に進めば、きっと何かが見えて来ます。
だから、私は冒頭の質問にはこう答えます。
「目標を持たない方が良い場合もありますよ。ちゃんと人生を目を見開いて生きていればいつか必ず自分の道が見えて来ますから。過去に戻る事は出来ませんが、貴方が閃き、発見して決めた事は間違いではありません。」
これから必要なのは、想像力と決断力だと思います。
流行に乗る事も楽しくて良い場合もありますが、それならば少し視点をずらして、その流行が何故今来ているのか、来年までその流行が残っているのか、残る為には何をどうすれば良いのかを考える方が楽しいのではないでしょうか。
何も目標が無いのなら、無くても大丈夫だと思います。それならば今は、想像力を働かせる訓練をする時間を作ったり、日々生きていく中で、何かを決める時間の速さを早めたりするゲームを自分なりに楽しんだりするだけでも未来に希望が持てるきっかけになるのではないかと思います。
焦らず、今の自分の可能性を信じましょう。
自分のレベルを上げて行くのも、やはり自分なのですから。
そしてレベルが上がったなと思ったら、心の中でファンファーレを鳴らしましょう。
私は、カウンセリングでクライアントさんに笑顔になっていただいた時や、良いセミナーが出来たり、楽しい授業が出来たなと思ったらいつも心の中で鳴らしています。
「タタタタッタッタッター」(ドラクエの曲)
私なりの自分へのご褒美です!
先日、私が開催する心理学セミナーに参加していただいた女性の方からこんな質問をいただきました。
「私は目標がありません。今年大学を卒業するのですが、特にやりたい事もなく、内定をいただいた会社に4月から入社します。でも、不安なんです。」
「友達はみんな、何年か働いてお金を貯めていつか独立したい。とか、趣味を活かしてお店を開きたい。とかの夢を持っています。」
「でも、私には何もありません。何か目標を持った方が良いのでしょうか。」
と、いうものでした。
私が、
「では、内定をいただいた会社に就職しようと決めた1番の決め手は何だったのでしょう?」
と、聴くと彼女は、
「比較的有名な会社ですし、安定しているからです。両親も、喜んでくれました。これで安心だねって。」
と、答えてくれました。
では、安心、安定とは一体どんな物なのでしょう。
それは目に見えないのものですから実態はわかりませんが、それも一人一人の感覚なのでしょう。
日本から人力車が消えたのは、蒸気機関車が登場したからです。元々人類は生きていく為に狩りをしていたのに、やらなくなったのは農業が登場したからです。
だからと言って、全てが無くなった訳ではありませんが、少なくなって行っているのは確かです。
つまり、新しくて便利な物が登場する度にそれまでの文化でさえも衰退して行くのですね。
私が社会人になった時には資本主義が常識の世の中で、物を作る会社の従業員が給料をいただきながら働き、出来た物を店が売る時代でした。
黙っていても物が売れた時代。
ゲーム機が発売されたらそれに伴うゲームカセットや、攻略本。携帯型音楽プレイヤーが発売されたらまたそれを使う為のカセットテープやイヤホン、その他アクセサリー類など。
ですから、たくさんの従業員が何の不安も無く物を作っていればお給料をいただけて、人生を楽しんで生きていけると信じていました。
その頃は、情報や知識は新聞や雑誌、TVやラジオなどから発信されていましたが、いまやそれら全てが衰退し始めています。
必要な情報はいつでもどんな話題でもスマホから吸収出来ますし、買い物もわざわざお店に行かなくてもスマホでワンクリックが当たり前になりつつあります。
さらに、人々のニーズがどんどん多様化されて来ていますから、世界中からどんな話題でも対応し、情報を提供、発信するブレーンが次々と求められていますし、いつでもどこでもそれらの情報を得られるのですから、もはや日本は島国ではありませんね。
今は、流行に乗ろうとしている人がもしかしたらすでに流行に乗り遅れてしまっているのかもしれません。
私は、そんな時代だからこそ今は現実の自分と向き合って欲しいと思っています。
人の真似をするだけなら、猿にでも出来ます。
誰かが言っていた言葉をそのまま言うなら、オウムにでも出来ます。
少し乱暴な表現になってしまいましたが、これは私の学生時代の恩師の言葉なのです。
将来お店を持ちたいと言う夢も、いつか独立したいと思っている夢も、誰かの真似ならば確実に成功出来るのかは少し疑問ですね。
だとしたら、目標を設定することを少しだけ休憩して、少し考えて欲しいのは、その夢を実現したら何を与えられるのかという事です。
目標を持つならば、まず自分とじっくり向き合って、
「自分には何が出来るのか。」
「誰か、喜んでくれる人はいるのか。」
「場所はどこで、どんな風にやりたいのか。」
「自分はそれをしていて楽しいのか。」
そして何より、
「それをしている自分を見て、周りの人は喜んでくれるのか。そして自分は本当に幸せなのか。」
と、自分に問いかけて欲しいと思っています。
それからビジョンだけを決める事です。
何から始めていいのか分からなくても、ビジョンだけを決めていればそれに向かって前向きに考えて、様々な方法を思いつくものからやってみる。
小さな事でも、一歩一歩前に進めば、きっと何かが見えて来ます。
だから、私は冒頭の質問にはこう答えます。
「目標を持たない方が良い場合もありますよ。ちゃんと人生を目を見開いて生きていればいつか必ず自分の道が見えて来ますから。過去に戻る事は出来ませんが、貴方が閃き、発見して決めた事は間違いではありません。」
これから必要なのは、想像力と決断力だと思います。
流行に乗る事も楽しくて良い場合もありますが、それならば少し視点をずらして、その流行が何故今来ているのか、来年までその流行が残っているのか、残る為には何をどうすれば良いのかを考える方が楽しいのではないでしょうか。
何も目標が無いのなら、無くても大丈夫だと思います。それならば今は、想像力を働かせる訓練をする時間を作ったり、日々生きていく中で、何かを決める時間の速さを早めたりするゲームを自分なりに楽しんだりするだけでも未来に希望が持てるきっかけになるのではないかと思います。
焦らず、今の自分の可能性を信じましょう。
自分のレベルを上げて行くのも、やはり自分なのですから。
そしてレベルが上がったなと思ったら、心の中でファンファーレを鳴らしましょう。
私は、カウンセリングでクライアントさんに笑顔になっていただいた時や、良いセミナーが出来たり、楽しい授業が出来たなと思ったらいつも心の中で鳴らしています。
「タタタタッタッタッター」(ドラクエの曲)
私なりの自分へのご褒美です!