心理カウンセラーの風湖です。

私は、NLPという心理学も学びましたが、その心理学の創始者であるリチャード.バンドラーは、
「この世の全ては催眠である。」
と、言っていたそうです。

かの物理学者、アインシュタイン博士は、
「常識とは、18歳までにコレクションされた偏見である。」
と、言う名言を残しています。

私達は毎日同じ行動パターンを繰り返しながら生きていますが、その原動力や信念、価値観は1人1人違っていて、しかもそれが当たり前だと思い込み、間違っているなんて考えてもいないのではないでしょうか。

もちろん、地域の文化や会社とか、学校毎にある規則や、その国の法律などはキチンと理解し、守りながら生活していますから、その全てが間違いだと言いきる事は決して出来ません。

しかし、私達が生きていく毎日の中で、自分は何も悪い事をしている訳ではないのに、
「なんとなく上手くいかない。」とか、「コミュニケーションが思い通りに構築出来ない。」とか思う時はありませんか?

「ダイエットしたいのに、私は水を飲んでも太る体質だから、痩せないんですよ。」
「もっと積極的にコミュニケーションを取りたいのに、私は小さい頃から人見知りなので自分から声を掛けられないんです。」
「私がネガティブな考え方ばかりしてしまうのは、遺伝なのです。」

この、「〜だから〜です。」とか、
「〜だから〜でしょう。」とか、
「〜だから〜しなければならない。」とか言う考え方は、どこから来るのでしょうか?

実はそれは、貴方が小さい頃に両親や、学校の先生や、近所の大人達が言っていたのを聞いていて、無意識のうちに植え付けられた歪んだ価値観や信念なのかもしれません。

しかし、普段から私達は、長い時間経って大人になってもこの考え方が癖になっていて、自分の将来や、可能性を閉じ込めてしまっている事に気付いていない方も多いのでは無いかと思います。

私達の脳は、「分からない」と言う答えを嫌うので、何の因果関係も無いのに、全ての現実に自分独自の解釈で理由を付けてしまいます。
しかもその理由には、過去、周りの人達から聞いた事がある価値観を当てはめてしまう癖が付いてしまっているのですね。

本当は偏見なのに、それが「普通」だと思い込んで、やがて「当たり前」になって行ってしまいます。

それは、その方が脳のエネルギーを使わずに済むので、あれこれ考えたり悩んだりするより楽だと考えるからだと思われます。
人間の1日に消費するエネルギーは、脳が4分の1を占めるといわれている為、なるべく消費するエネルギーを最小限に抑えたいからとも言われています。

つまり、自分なりの理由を付けて思い込むという事で、直ぐに腑に落ちる様な気がするので、それがただの偏見であると思うよりも幸せだと感じるかららしいのです。

ですから人間は、何か理由を付けて説明されると、それが何の因果関係が無くてもデータが無くても、信じやすいと言われています。
最近多くなっている、詐欺や依存症等の始まりはこの人間の考え方を上手く利用されていますから気をつけていきたいですね。

少し、「あれ?おかしいな。」と、思う事があったとしたら、「本当にそうなのかな?」と、立ち止まって考えると意外と違う考え方や、選択肢が浮かぶ時があるのかもしれません。

実際、私が心理学を教えていた生徒さんは、思い込みを外しただけで、20キロのダイエットを半年間で達成させた方もいらっしゃいます。

自分の将来の目標や可能性を実現させる為に、要らないと思われる価値観や信念や行動パターンをもう一度見直してみるのも、実は楽しいのかもしれません。

その思い込みの裏側には、もしかしたら大切な貴方の才能が埋もれているかもしれませんから。