茂木健一郎講演 『みんな違って みんないい』 ~脳と個性~
茂木さんの講演に参加してきた。とても楽しかった。
印象に残ったのが「偶有性を表現する話術」と「人間味あふれる魅力」です。
はじめは話が下手なのかと思うぐらいそれまくってたのですが、後々故意に偶有性を演出する為にしていると感じ、そのトーク術に驚嘆しました。
また、会場前の道路で講演直前までビックイシューを売っていたり、用意された弁当は食べず、控え室にじっとしていないなど、思うように楽しんで生きている姿に魅力を感じました。
経営学だけでなく、いろんな人と出会い、いろんな話を聞くことのも必要だと改めて感じました。
<講演の内容>
イシュー:結びつける時代に必要な行動と考え方
・今後は多様性を結びつける時代へ変化。
・多様性があるもの同士が結びつくことは相性が良い
・偶有性を楽しむ能力が必要。
・安全基地の見つけ方、育て方。
-----------------------------------------
今後は多様性を結びつける時代へ変化
-----------------------------------------
■人と人、情報と情報を結びつける事で成功した人物やビジネスがたくさんある。
・ブランドも結びつけるという戦略
職人と集めてオリジナル品を作る。それにブランドをつけて販売。職人と消費者を結びつける役割を担っている。
・孫正義は結びけるプロ
大学時代に自動翻訳機を考え、作れる人を探し、任せて大きな儲けを出した。
現在もビジネスとビジネスを結びつけることで大きな価値を出している。
・坂本竜馬も結びつけるプロ
長州と薩摩を結びつけ、そして幕府も結びつけ、日本を変えた人間。
・ビックイシューも結びつけるビジネス
ビックイシューを通じて浮浪者が人とのつながりを感じる。140円で仕入れて300円で売る。その販売するときにつながりを感じる。
結びけるというのは利他の心です。みんなの為というのはみんなの違いを知るところから始まる。
だから様々なニーズがあるというのをじっくり見ないと見えない。
---------------------------------------------------
多様性があるもの同士が結びつくことは相性が良い
---------------------------------------------------
・多くの人がいると必ずニーズの違ってくる。
【会場内に質問】
きのこの山とたけのこの里どちらが好きですか?
間接キスは先が良いのか、後が良いのか?
・多様性がある方が魅力がある。
AKBが人気なのはダンスや歌が揃ってないのが良いと秋元さんは言っている。
京菓子もわざと不揃いになるように作っている。その方がより自然界に近いから。
・相性が良い人は共通点があるが、一致してないところがある人。
日本と韓国。言語は似ているが、文化は違う。そのような関係がマッチしやすい。
予想できる事があるが、予想外のこともある。
全て予想できなければ、はちゃめちゃだけど、全て予想通りでもつまらない。
予想ができる中にも予想外があることに人間は魅力を感じる。
それが『偶有性』
会話は偶優性を磨くことが良い。
-----------------------------
偶有性を楽しむ能力が必要
-----------------------------
■新しい自分を見付ける為には、他人に出会うことが必要。
他者のおかげで新しい自分を見つけることができる。
他人と向き合ったときに自分が出てくる。その時にしか出てこない人格がある。
※ブリコラージュ:有り合わせのもので一つのものを作り上げる。過去の道具を頭の中で結びつける。
■偶有性を楽しめる人が他者と楽しめる人。
自分の人生、この後楽しいと思っている人と思ってない人で大きく分かれる。
異なるカテゴリーの方を差別する人は恐いという心からきている。
異質に興味を持ち、遇優性を楽しむ。
■多くの人と出会い、多くの人を結びつけるには偶有性を楽しめることが大事。
人と結びけることは良いことも悪い事もある。
新しい人と出会うこと、偶有性を感じることは楽しいこともあるが、非常につらいこともある。
柔道でも受身から始める。人と結びつけるのも受身から覚える必要がある。
--------------------------------
安全基地の見つけ方、育て方
--------------------------------
・根拠のない自信を持て。
もともと根拠のない自信を持っていた。赤ちゃんは持っていた。
偏差値教育や親の教育で間違いを恐れて根拠のない自信を失った。
・恐いものは毎朝一度忘れるようにしている。
恐いものにぶつかること、出会うことは仕方がない。その人たちにも背景がある。
偏見を持っている人は力が足りなくて恐さからきている。
・安全基地を見付けるには
大人の安全基地は自分の知識、技術、人間関係の中にあることが多い。
それを見付けるには頼りになることを再認識すればよい。
茂木さんは寄席の経験が役に立っている。英才教育がある。これが安全基地になった。
過去をしっかり振り返り、今の基となっている経験を見付ける。そしてその意味を再度考え、過去を育てることが大事である。
関西人、お笑い芸人は自分の劣等感を笑いに変える。マイナスのものをプラスに変えることに特化している。
人間は恐怖に駆られると身動きが取れなくなる。笑いの技術がそれを解決してくれる。
コンプレックスを乗り越える事が大事。
世界のエネルギー問題を解決するのは難しいが、人生のエネルギー問題は解決できる。コンプレックスを生きるパワーに変える。それが解決方法。
<質疑応答>
■人を本気にさせる上で大事なこと
モチベーションなど上げる事が基本と考えられてるが、それが間違い。
リレギュレーションに近い。邪魔しているものを取り除く。劣等感や優越感を持っていることが邪魔になっている。フロー状態に持っていくこと。脱抑制をしてあげることが重要。
■子育てで重要なこと
様々な人(いろんな文化圏の方々)にあわせること。
セレンティックの童話。偶然の幸運をもたらす。
■濃密なコミュニケーションを取るには。
最終目的はその人の一番良いことを聞き出す。
事前の下調べは調べすぎない。相手の声を音源と考え、どれだけ共鳴させるかがポイント。
シンフォニーを目指す。
茂木さんの講演に参加してきた。とても楽しかった。
印象に残ったのが「偶有性を表現する話術」と「人間味あふれる魅力」です。
はじめは話が下手なのかと思うぐらいそれまくってたのですが、後々故意に偶有性を演出する為にしていると感じ、そのトーク術に驚嘆しました。
また、会場前の道路で講演直前までビックイシューを売っていたり、用意された弁当は食べず、控え室にじっとしていないなど、思うように楽しんで生きている姿に魅力を感じました。
経営学だけでなく、いろんな人と出会い、いろんな話を聞くことのも必要だと改めて感じました。
<講演の内容>
イシュー:結びつける時代に必要な行動と考え方
・今後は多様性を結びつける時代へ変化。
・多様性があるもの同士が結びつくことは相性が良い
・偶有性を楽しむ能力が必要。
・安全基地の見つけ方、育て方。
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今後は多様性を結びつける時代へ変化
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■人と人、情報と情報を結びつける事で成功した人物やビジネスがたくさんある。
・ブランドも結びつけるという戦略
職人と集めてオリジナル品を作る。それにブランドをつけて販売。職人と消費者を結びつける役割を担っている。
・孫正義は結びけるプロ
大学時代に自動翻訳機を考え、作れる人を探し、任せて大きな儲けを出した。
現在もビジネスとビジネスを結びつけることで大きな価値を出している。
・坂本竜馬も結びつけるプロ
長州と薩摩を結びつけ、そして幕府も結びつけ、日本を変えた人間。
・ビックイシューも結びつけるビジネス
ビックイシューを通じて浮浪者が人とのつながりを感じる。140円で仕入れて300円で売る。その販売するときにつながりを感じる。
結びけるというのは利他の心です。みんなの為というのはみんなの違いを知るところから始まる。
だから様々なニーズがあるというのをじっくり見ないと見えない。
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多様性があるもの同士が結びつくことは相性が良い
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・多くの人がいると必ずニーズの違ってくる。
【会場内に質問】
きのこの山とたけのこの里どちらが好きですか?
間接キスは先が良いのか、後が良いのか?
・多様性がある方が魅力がある。
AKBが人気なのはダンスや歌が揃ってないのが良いと秋元さんは言っている。
京菓子もわざと不揃いになるように作っている。その方がより自然界に近いから。
・相性が良い人は共通点があるが、一致してないところがある人。
日本と韓国。言語は似ているが、文化は違う。そのような関係がマッチしやすい。
予想できる事があるが、予想外のこともある。
全て予想できなければ、はちゃめちゃだけど、全て予想通りでもつまらない。
予想ができる中にも予想外があることに人間は魅力を感じる。
それが『偶有性』
会話は偶優性を磨くことが良い。
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偶有性を楽しむ能力が必要
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■新しい自分を見付ける為には、他人に出会うことが必要。
他者のおかげで新しい自分を見つけることができる。
他人と向き合ったときに自分が出てくる。その時にしか出てこない人格がある。
※ブリコラージュ:有り合わせのもので一つのものを作り上げる。過去の道具を頭の中で結びつける。
■偶有性を楽しめる人が他者と楽しめる人。
自分の人生、この後楽しいと思っている人と思ってない人で大きく分かれる。
異なるカテゴリーの方を差別する人は恐いという心からきている。
異質に興味を持ち、遇優性を楽しむ。
■多くの人と出会い、多くの人を結びつけるには偶有性を楽しめることが大事。
人と結びけることは良いことも悪い事もある。
新しい人と出会うこと、偶有性を感じることは楽しいこともあるが、非常につらいこともある。
柔道でも受身から始める。人と結びつけるのも受身から覚える必要がある。
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安全基地の見つけ方、育て方
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・根拠のない自信を持て。
もともと根拠のない自信を持っていた。赤ちゃんは持っていた。
偏差値教育や親の教育で間違いを恐れて根拠のない自信を失った。
・恐いものは毎朝一度忘れるようにしている。
恐いものにぶつかること、出会うことは仕方がない。その人たちにも背景がある。
偏見を持っている人は力が足りなくて恐さからきている。
・安全基地を見付けるには
大人の安全基地は自分の知識、技術、人間関係の中にあることが多い。
それを見付けるには頼りになることを再認識すればよい。
茂木さんは寄席の経験が役に立っている。英才教育がある。これが安全基地になった。
過去をしっかり振り返り、今の基となっている経験を見付ける。そしてその意味を再度考え、過去を育てることが大事である。
関西人、お笑い芸人は自分の劣等感を笑いに変える。マイナスのものをプラスに変えることに特化している。
人間は恐怖に駆られると身動きが取れなくなる。笑いの技術がそれを解決してくれる。
コンプレックスを乗り越える事が大事。
世界のエネルギー問題を解決するのは難しいが、人生のエネルギー問題は解決できる。コンプレックスを生きるパワーに変える。それが解決方法。
<質疑応答>
■人を本気にさせる上で大事なこと
モチベーションなど上げる事が基本と考えられてるが、それが間違い。
リレギュレーションに近い。邪魔しているものを取り除く。劣等感や優越感を持っていることが邪魔になっている。フロー状態に持っていくこと。脱抑制をしてあげることが重要。
■子育てで重要なこと
様々な人(いろんな文化圏の方々)にあわせること。
セレンティックの童話。偶然の幸運をもたらす。
■濃密なコミュニケーションを取るには。
最終目的はその人の一番良いことを聞き出す。
事前の下調べは調べすぎない。相手の声を音源と考え、どれだけ共鳴させるかがポイント。
シンフォニーを目指す。