グロービス学長の堀さんがHBSに行く目的から在学中の体験、そして起業への葛藤。その後グロービスを設立し、成功へとステップアップしていく流れを描いてある。
全体を通して企業文化の醸成がどれだけ重要であるかが伝わってくる本だった。
そのための経営理念、経営戦略、人事戦略(HRM、リーダーシップ)など全体的に描かれている。

一番印象に残ったフレーズは「最初から不可能だと決め付けられるようなものはいっさい存在しない」だ。


日本の大企業は一つのアイデアがあると「それはリスクが大きい」「この点に問題がある」とできない理由を100ほど列挙してしまい、アイデアをつぶし最後には思考もストップしてしまう。
米国の若者は発想が逆で「まずは全てが実現可能」と考える。その上で足りない経営資源(ヒト、モノ、カネ、時間、情報)を列挙して、プランが実行可能かどうかを真剣に検討する。


「まずは全てが実現可能と考える。可能性を否定するときは、冷静に環境を分析し、事実を基に理論的に組み立てて、不可能を証明してから初めて否定することにしよう」


という言葉はとても印象に残った。