ある日、若くして亡くなった

身内の葬儀に行きました。

車で3時間もかかるところでしたので、

一晩泊まりになり、小さい息子を連れて、

大変だったことを覚えてます。


葬儀も無事終え、亡くなった身内の

父親を連れて、

また、3時間かけて帰るのですが、

いつも持っている父の御守りが、

温いのです。

車のドアを開け、風に当てて見るのですが、

どうしても温いのです。


私は父から、熱くて持てなくなったら、

そこから前に行ったらいけないとは

聞いておりましたが、

熱くてたまらない訳じゃないので、

いかがなものかと、思案したおりました。


暫くして、その訳がわかりました。

その父親を送り届け、

父親が車から降りたとたんに、

御守りは、すっと冷たくなったのです。

きっと、遠く嫁に行って亡くなり、

そこでの葬儀でしたので、

父親といっしょに亡くなった身内が、

帰ったのだと思いました。


後日父に聞くと、

仏さんが憑いたら、この御守りは、

ほんのり温かくなるそうで、

やっぱりそうか・・・。と思いました。


なんだか信じられないような御守りですが、

私自身もそうでしたが、

熱くて持てなくなったという方も

本当にいたのです。

また、ある方は、その御守りから、

御水が出るのですがという方も

いらっしゃいました。

また、父がお加持をした時のこと、

お加持をしている方の背中に

その御守りを乗せました。

すると、木で作っているのですが、

その木がバッチと割れたのです。

それを見た私は、思わず生唾を飲みました。


そんなこんなで、だんだん、

父の作った御守りを信じるようになりました。

というより、何十年も修行した父のことを

信じるようになったのです。


余の中には、不思議なことがありますが、

信心のすごさを、少し知ったような気がします。


                合掌