前回の続きです。
若夫婦が、親から家付土地を相続したので、
見てほしいというのです。
なんでも、今の家は取り壊し、
新しく建てるそうなのです。
父とその家の駐車場に車を止めて、
その土地を見た瞬間に、父は怒って、
この土地に家を建てないといけないのか!
と言ったのです。そして、
命をとられるぞ!
と、きっぱりいいました。
若夫婦が、父に言うのには、
この土地と家は、
父親の代で、買って建てたもので、
家に住み始めて、すぐに父親は亡くなり、
そして、今では母親も、介護が必要になり、
今は、ホームにいるそうです。
そして誰も今くなったこの土地と家は、
相続税がかからないよう、
何年かに分けて、
親からと、兄弟から譲りゆけたそうです。
なんと、何年か前より、
この若夫婦のご主人は、
まだ30歳代なのに、心臓が悪くなり、
ついこの間、カテーテルをしたそうです。
土地から家を建てるとなると、
若夫婦にとって大変です。
なんとかならないでしょうか。
というので、
宅地の西側にある用水路がいけない。
と父は言いました。
その用水路は、ふだんは水が流れない溝で、
田植えの時などに水が流れているそうです。
家相で一番いけないと父は言うのです。
それでも何とかならないかと、
父は土地の図面を見て、
北側に流すようにしている生活用水を、
西側から流すようにして、
いつも水が流れるようにするように勧めました。
それには、水利組合の許可が必要でした。
なかなか難しいことでしたが、
後日、無事水利組合の許可がおりたと聞き、
私もほっとしたのを覚えてます。
私は土地やお家を見させていただく時は、
必ずまず最初に西に廻って
水ものがないか
見るようにしております。
合掌