ある時、亡くなった母親のことで、

悩んでいる女性にお会いしました。

なんでも母親は、亡くなった先妻さんの

あるところにお嫁に行きました。

それで、彼女が生れた訳です。


ところが、いろいろあって、

彼女を連れて離婚してしまいました。

そして、女で一人で育ててくれたそうです。


彼女は、父親とは、行き来があって、

父親の再婚した家族とも

仲が良かったのですが、

その父親も、もう亡くなったそうです。



そして、彼女も結婚したのですが、

母親が急に亡くなってしまってしまい、

母親の実家の仏壇やお墓に

入る訳にもいかず、

一人ぼっちになった母親が、

かわいそうだというのです。

父親の家族を見ていたから、

余計にそう思っているのでしょう。


少し霊視してみると、

父親が言うのには、彼女の母親が、

一番好きだったというのです。

「お父さんは、あなたのお母さんのことが、

一番好きだといってますよ。

お父さんのことは、許してあげてね。」

と言うと、

「父は、亡くなる前に、そう言ってくれました。

そして、許してくれと。」

と言いながら泣いていました。


結局、少しの間、嫁ぎ先で母親をみてあげて、

ある程度の回忌が来たら、

永代供養に出すようにお勧めしました。


月日は立ち、偶然にも、

父親が再々婚した方と

お会いする機会がありました。

もうずいぶんお歳をとられた方でした。


なんでも、この父親と結婚したけれど、

大変苦労をし、働きながら、

お子さんを育てたそうです。


それよりなにより、

帰ってこない後継ぎであるご主人にかわって、

仏壇とお墓を一生けんめい

守ってきたそうです。

年金ぐらしであろうお金で、最近

新しく仏壇をかったということを、

嬉しそうに教えてくれました。



きっと、この方が仏壇とお墓を

お守りしてなかったら、

もう一度、彼女の母親のところに、

行っていたかもしれません。

もしかして、また父親は

離婚していたかもしれません。


真ん中にご主人、右に先妻さん、

左はこの方が入るように

空けておくよう、位牌のきり方の

ご指導させてもらいました。



                    合掌