技術と技術を生かす環境作り で色々書いたのだが、今回の現場に来て自分がどっちよりの人間であるかが分かった。


私は元々技術屋であり、一人でも物を完成させるという自信があった。
しかし、周りの状況の関係でソフトウェア開発のプロセスを学ぶ必要があったのだ。


そして、いつしか、、、


それなりのプロセスが確立されている中では技術力がある


と言う微妙なポジションになっていたのだ。

すなわち、与えられた仕事はこなすけどスペシャリスト的にはこなせない。

しかし、人を使って良いのだったら上手く情報共有して素早く仕事を進めることが出来るのである。


ということで。。。
今回のあらましを書いていこうと思う。


今回の現場は技術色がとても高い現場である。
その中にプロセスを学んでいる中途半端な技術力を持った自分が入ったのだ。
その結果、以下のような反発を覚えたのだ。


・何故、情報共有をしない?
・何故、周りが使っている技術の手順書がない?
・何故、使用しているテクノロジーのバージョン管理をしない?


この気持ちで働いたためとても違和感があったし、働きにくかったのだ。
(いや、気づいた今でも働きにくいが・・・。)


しかし、技術力だけを昇華させていった現場ではこのような


みんな勝手に進めてね


と言うプロセスが確立するのも分かる。
そう、誰もプロセスと言う概念を持っていないため「人に物を教える」と言う習慣が無いのだ。
そりゃ、「みんな勝手に進めてね」になるでしょう。


私は、これを


ほったらかしにされている


と感じたのだが、これは文化の違いがあったのだけだったのだ。
ここは技術力を昇華させていったため、このような現場になっただけなのだ。
スケジュール管理なんて出来なくても問題が無いわけなのだ。。。


そう感じてから、私は進捗に関して考えることを止めた。
そもそも、進捗を報告することに意味が無いのだ。
そして、


「進捗確認していないのに何でスケジュールがあるんですか?」


と言う心の奥に仕舞っていた言葉を、心の奥から削除した。
ここでは、自分の常識は通用しない。
ただただ動くものを作って新しい技術を手に入れるためだけに来ている。と割り切って仕事をすることにしたのだ。


ふぅ。
私は曲りなりにも技術者である。
今回のような勝手に技術力を覚えて勝手に物を作るようなプロジェクトでもぎりぎり何とか出来る。
しかし、これが出来ない人は世の中に多く居ると思う。
そういう人々はこういう時にどうするのだろうか?


また、それなりのプロセスさえあれば、多少劣る技術者でも落ちこぼれず戦力になる手段があると思う。
何人もの人が同じ技術を調べて覚えていくのは無駄なのではないだろうか?
プロセスを取り入れればもう少し人員削減が出来るのではないだろうか?


技術だけでは駄目なんです。
その方法では無駄が多すぎるのです。
みんながみんな同じ技術を学ぶ必要なんて無いのです。
それをこの現場に教えたいのだが、今の自分はここの現場の技術力についていくので精一杯なのです・・・。


・・・少しでも良いからプロセスのある現場に移動したい。


P.S.

ほったらかされているのに、後々テクノロジーのバージョンを統一して欲しいとか言われるから困る。

そして、バージョンを変えると動かなくなるのも困る。

ただ、新しい技術を学びながらお金が貰える事には感謝。