どーも!しょっぴーです!
よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
とかげベイベーによる「リレー小説」。
ついにこのブログからスタートです!
全8話の短編小説をぜひぜひ楽しんでくださいね^_^
「空を見ろ。」
第一章~光~
いつか空を飛べたらいいなぁと思う。
無理だということはわかっていても、
そんなことを頭に思い浮かべながら人は空を見る。
空という世界が決して平和ではないということも知らずに。
キーンコーンカーンコーン。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると、皆が帰り支度を始める。
「なぁに、また空見てるの!?」
窓の向こう側を見てる祥人に翼が言う。
「うるせぇな、俺の勝手だろうが。」
「空ばっかみて何が楽しいの?」
「あの空には俺の希望が詰まってるの。まっ、バカな女にはわかんねーか。」
「バカって言う人がバカなんですー。バーカ。」
「おっ!雅樹!!」
赤いエナメルバッグを肩にかけ、雅樹が教室に入ってきた。
雅樹と祥人は小さい頃からずっとバッテリーを組んでいて、兄弟のように仲が良い。
「まーくん聞いてよ!祥人がまた私のことバカにしてきたのー!」
「バカにバカって言って何が悪いんだよ!」
「おーおー、相変わらず仲が良いなー、お二人さんよー。」
「仲良くねーし!」
「こっちのセリフよ!失礼ね!」
「はいはい。それよりさ、今日はいよいよレギュラーを決める紅白戦だな!絶対に勝ってやろうぜ!」
「当たり前だろ!先輩だからって負ける気がしないよ!」
「なぁに、また部活の話?」
「うん。今日は大事な紅白戦なんだ。1年生の俺らにもやっとチャンスがきたんだ。」
優しい笑顔で雅樹が答える。
「まっ、女のお前には関係のない話だけどなー。」
「なによー!本当に嫌味ったらしいんだから!祥人なんか負けちゃえばいいのに。」
「はっ!?ふざけんじゃねーぞ?絶対勝ってやっかんな。」
「むりむりぃー。負け面見れるの楽しみにしてるからねー。」
「このやろー!!」
割って入るように雅樹。
「まぁまぁ、落ち着いて。早く行かないと遅刻しちゃうから、もう行くぞ祥人!」
「そうだな。ばいばいバカ女。」
「はいはいバカ男。まーくん頑張ってね!」
「ありがと。またな!」
教室を出て、
傾いてきた太陽の日差しが差し込む廊下を歩き始める雅樹と祥人。
その後ろ姿をちょびっと羨ましそうに眺める翼の肩にも、太陽の日差しがかかっていた。
【とかげノベルズ】
とかげベイベー「マサキ」と「しょっぴー」が土日限定で交互に、
お互いのブログで感性のみで書き綴る、
全8話の短編リレー小説。
それでは、ばいばいbyしょっぴー( ´ ▽ ` )ノ