一度行きたいと思い 予約を入れてました。
連休の中日に訪問です。
ア・ニュ
広尾商店街から少し横に外れた散歩通り沿い。
昨年 突然閉店したマウイコーヒーロースターズの
あった角を曲がり 3,4軒先のビル1階。
当日は焼き付けるような暑さ。
容赦なく照りつける日射しに 散歩通りの人影は無い。
入口に近づくと スタッフがすぐに気付き ドアが開く。
ぴちっとしたスーツのギャルソンに招き入れられた
店内はすでに ほぼ満員。
フランス料理店らしいクラッシックなインテリア 高い天井 静かなBGM。
オーダーはランチコースのムニュー ドゥ ルクス(3400円)
体調の問題からアルコールはダメなので 同金額コースの
シャンパンやワインが楽しめる ムニュー ドゥ シャンパーニュは見送り。
前菜 魚料理 肉料理 デザートの4皿。選んだ料理は全て本日のおすすめ。
じっくり 料理を楽しみたいと思います。
最初に運ばれてきたのは クリームと見紛うバターと オリーブオイル
みしみしとした食感のフランスパン すぐに口の中で溶けてしまうバター
取り合わせが心地よい。
本日の前菜は連子鯛を細かく刻み成型したもの。
連子鯛は西日本では馴染みの魚。特に結婚式でよく出てくる黄鯛のこと。
なめろうのような調理法とは恐れ入ります。
マッシュルームが添えられ 周囲には色取りどりの野菜が鮮やかさを添える。
ソースはスッパさと甘さ 複雑に絡み合う味。
最初から 質の高さと調理の妙に引き込まれる。
本日の魚料理はシイラのフリット
運ばれてきた皿に 二切れだけ載る。えっ これだけ?量の少なさに驚く。
しかし口の中に入れた途端 そんなせせこましい思いは吹き飛ぶ。
熱々のフリットは皮がパリパリ香ばしく しっとりとした身には塩コショウがしっかり。
レモンタイムの泡 なす・バジルソース 爽やかな香りが全体の味を和らげる。
素材の生かし方 ソースの独創性に圧倒されます。
本日の肉料理は牛肉のハツ。ハツは柔らかだが 少し塩味が強い。
ブラウンソースが臭み消しとなるが 今度は量が多い。途中から重荷になる。
同席者が食してた 定番肉料理のほうが上でした。
本日のデザートは パイナップルのパイ包み。
サクッとしたパイ地の中には 温かく甘みがじんわり染み出るパイナップル。
シナモンが効き アップルパイのごとき。
ソースとバニラアイスの取り合わせもいい。
独創性あふれる料理の数々。シェフも いろいろ考えるのが楽しいでしょう。
そして飲み物の豊富さにも驚嘆。選んだのはルンゴデカフェナート。
南米産のアラビカ種とロブスタ種をブレンドしたカフェインレスのコーヒー。
フルーツのような香り良きコーヒーに
好きだったマウイコーヒーロースターズのフレーバーコーヒーを忍ぶ。
ギャルソンの接客はどこまでも丁寧。
これだけ質の高いコースで3400円。サービス料10% お得すぎます。
使用されてるのは フランス リモージュ。シンプルな レイノーの食器。
素材を最大限に生かすこの店らしい。
帰りは姿が見えなくなるまで シェフがしっかり見送り。
人気の高さに深く納得。また行きたくなる店です
