昔 松竹撮影所の街だった大船。
今は 撮影所跡も女子大に変わり 面影も少ない。
その中で当時の 雰囲気を残している店です。
ミカサ
10数年ぶりの訪問。近所に住んでいるのに ずっと行ってませんでした。
外の貼紙を見ると 5月に改装予定との文字。
そういえば以前は「撮影所御用達」みたいな大きな貼紙がありましたね。
もう 「撮影所の記憶」では 人は集まらないのでしょうか。
久しぶりに入る店内は相変わらず。
よく言えば避暑地のホテルのような造り。
年季の入った炭焼きコンロも 同じく年季の入った接客の面子もそのまま。
お客も 年配者が目立つ。
頼んだのは カツメシ(1500円) 同伴者は ビフテキ(3200円)
奥の厨房では コックさんが 大きな塊肉を切ってる姿が見える。
ウエイターは 蝶ネクタイに黒チョッキ。ここまでは 避暑地のホテルの雰囲気。
しかし接客に優雅さはなく庶民的。よく言えば昭和そのもの。昔と変わってません。
さて15分ほどで 料理が出てきました。
とんかつとキャベツの上に 炒め飯が載った カツメシ。
草原に不時着したような宇宙船とでも称すべき フォルムはインパクト大。
バターライスほど バターは使ってなく ソースは とんかつに少しかかってるのみ。
しゃきしゃきキャベツに さっくり衣とロース肉。それを炒め飯と一緒に口に放り込む。
飽きが来ないシンプルな味。所在なさげな グリーンピースが郷愁を誘う。
きっと食べる時間もなかった 撮影所の人たちには重宝されたメニューなのでしょう。
ビフテキのほうは一切れのみ もらう。
ソースは 塩コショウに醤油が少し。シンプル。
そして このオージービーフのサーロイン。
先週の「あまちゃん」に出てきた 足立家のステーキを彷彿させる。
洋食はソースが決め手と考えてるので 今回のオーダーでは判断がしにくい。
ただ すぐに 来ようと思うほどでは・・・
いい意味でも悪い意味でも 昭和にとどまったような店です。