新藤兼人 98歳。
邦画界最高齢の現役映画監督が描く人間ドラマ
一枚のハガキ
彼らの赴任先は上官が引く
くじ引きによって決められた。
そのうち94名が戦死。
くじ運のよさで生き残った松山啓太(豊川悦司)
戦死した戦友・森川に託された一枚のハガキ。
終戦後 彼は森川の妻・友子(大竹しのぶ)を訪ねていく・・・
夫が戦死し 弟と結婚。それもすぐに戦死。残った父も母も相次いでなくなる。
森川の家の悲劇をユーモラスに描く 舞台のように固定したカメラアングルが斬新
出演者は 皆 安心して見れるベテラン俳優ばかり。
トヨエツ 大杉漣 やはり上手い。
大竹しのぶ 熱演型女優。ドラマ「それでも生きていく」でも見せた狂気。
鼻につくか つかないか。人によって 好みが変わるところ。
ただ 役設定としては年齢的に無理を感じる。
最後は大時代的。
演技陣の熱演は伝わるが ストーリーの流れに自然さがなく
まるで舞台劇を見ている錯覚に陥る。
戦争の愚かさ 女性の生命力の強さを描いてきた新藤監督の集大成とのこと。
個人的には申し訳ないが ジェネレーションギャップを感じてしまいました・・・