蒼井優
R25の女優の中では それほど好きなわけじゃない。
雰囲気もオドオド系だし よく見たら あまり美人でもなさそう。
しかし この作品を見て その魅力がよくわかりました。
刑務所から出所してくる場面から。
つまらない いざこざから
前科1犯になった 主人公 鈴子。
誰も自分のことを知らない土地に
行きたくて 各地を点々とする。
ルールは 「百万円が貯まったら
別の土地に移る。」
しかし若い美人さん。
どこでも いる間に
人の目に付き 関わりができていく。
そのたびに 「はぁ」と言いながら
浮かべる 困ったような笑み
この表情がたまりません。
なるほど これが 蒼井優の魅力なんですね
つねに 主体性がなく まわりに押し流され ついには逃げ出していく鈴子
いわゆる 女版 寅さん的 ロードムービー。
騒動を巻き起こしながらも まわりのひとの あたたかさに ホッとする内容。
そして サブストーリーとして描かれる 弟の いじめ問題。
顔をあわせれば けんかしながらも 姉ちゃんを慕っている 年が離れた弟。
彼の存在が 鈴子の支えのひとつとなってます。
ラストは どちらともとれる 観客に 判断を委ねた格好。
個人的には 鈴子が幸せになったラストを見たかったけど。
それでは 作品としては陳腐になりそうだし・・・
そうだね。はっきりさせない この余韻がいいのでしょうね。
2008年度作品。蒼井優も好きになりました