15日の 相棒 見ました?
現代社会の弱者を取り上げた内容。
ドキュメンタリー以上の社会問題への切り込み方は
救いようのないラストとともに おおきな印象を残した回でした。
ストーリーは
ビルから転落死した柴田という男性。
手には刃物による傷があったことから、何者かに襲われ、
追い詰められて転落したと見られた。
胃の中の残存物から事件に興味を持った 右京と尊は
柴田がアパートを出て 死ぬまでの11ヶ月間の足取りを追う・・・
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さて この柴田が かわいそうすぎる。
正社員になれないことから婚約者に捨てられ
ブラック会社に食い物にされ
生活保護の相談も役所の窓口で断られる。
前科者に目をつけられ名義貸しに
手を染めるも名前が使えなくなりお払い箱。
そのうち試食できる店をリストアップして
試食で食いつなぐ毎日。
最後には試食販売員に嫌味を言われ 傷つき
さらに住民登録していた前のアパートに 新しい入居者が現れ
就職の連絡先に使えなくなったことに絶望。
数の子や ステーキ ヨーグルト ドーナツ・・・
いろいろなものが胃に残ってたのは 試食で食いつないでいたから。
そして せっかく取得したのに就職の役に立たなかった
医療事務の知識から他殺を偽装し 自殺をする。
元婚約者 最初の会社の経営者 役所の窓口係 試食販売員・・・
それぞれが 少しずつ 無意識のうちに 柴田を追い詰めていく。
右京さんの「どこかで救いの手をさしのべられたら・・・」
ほんとうに そうなんだよね。これが日本の現況なのかもしれません。