公務員の飲酒運転 「原則懲戒免職」緩和の動き
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100627-00000003-maip-soci
飲酒運転した公務員を事故の有無にかかわらず「原則懲戒免職」としていた
全国29自治体のうち、計10府県市が処分基準を見直すか、
見直しを検討していることが毎日新聞の調べで分かった。
06年8月に福岡市職員の飲酒運転で幼児3人が死亡した事故をきっかけに
処分の厳罰化が広がったが、「過酷だ」として免職を取り消した判決が
最高裁で相次いで確定。厳罰化の流れに変化が生じている。(毎日新聞)
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このニュースを見て おそらく 多くの人が感じることは
公務員に甘すぎじゃないの?
でも これは ニュースの伝え方が悪いとしか思えない。
「過酷だ」として免職を取り消した判決が
なぜ最高裁で相次いで出されてるかについての
理由が全く書かれてないのです。
たとえば
山梨県立学校の男性元教諭の場合は午後11時頃まで酒を飲み帰宅。
8時間睡眠の後 翌朝8時ごろに運転中 接触事故を起こし
警察で検査したところ酒気帯びと判断され 懲戒免職になってます。
このことに対し 処分不服を申し立てし 最高裁で認められました。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20091006-OYT8T00404.htm
不服申し立てを行ってるほかの案件でも
前夜 飲酒をし 翌朝 酒気帯び検査に引っかかった事例がほとんど。
酒気帯び検査は 1リットルあたりのアルコール濃度が0.15㎎が基準。
じつはアルコール分解能力は個人差があり ビール中ビン2本以上だと
ひとによっては8時間睡眠の後でも 残ってしまう場合もあるそうです。
今回の処分基準の見直しは そのような判例に基づき検討されてるもの。
つまり飲酒運転をしてるつもりでないひとが懲戒免職にならないため。
だから その基準見直し内容をチェックし
実際は わかっていながら飲酒運転を行ったひとまで
緩和基準の範囲に含まれないようにすることが 一番大事なのに・・・
ほんとに記者さんには しっかりしてもらいたいですね。