『カティンの森』歴史の真相を追う | 湘南ダック ~神奈川・東京 ランチグルメ~

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「カティンの森」事件を知ってますか?


第2次世界大戦が始まった1940年春 湘南ダック ~神奈川・東京グルメ~

1万人以上の将校を中心とした

ポーランド捕虜をソ連が虐殺。

しかし戦後 共産陣営の一員となった

ポーランドではタブーとされてた事件。


その真相を 自分の父親が被害者の一人であった 

ポーランドの巨匠 ワイダ監督が描いてます。


カティンの森


前半から中盤まで描かれているのは残された家族たちのこと。

カティンの森での虐殺を 戦時中 ドイツ側が発見。

ドイツは 被害者の家族たちに 手を差し伸べるように見えますが

実はソ連の非道振りを伝える証言が欲しかっただけ。


そして戦後 今度はソ連がドイツ側の責任にしようと家族たちに強要。

ドイツ犯人説を認めようとしない家族たちには 弾圧の手が及びます。

一方で 事件後も生き残り、ソ連側として働いてる将校は

遺族たちへの自責の念から追い詰められていく。


自国のプロパガンダのためだけに 遺族を翻弄する 占領国。

自由が許されなかった国 ポーランドの悲劇がそこにはあります。


映画の最後は カティンの森に連れて行かれた将校の日記の再現。

ただ流れ作業のように 機械的に捕虜を殺していくソ連兵たち。

ぎりぎりまで 何をされるかわからず 最後の瞬間に 運命を悟るポーランド将校たち。

穴に捨てられていく将校たち。そのあと 急に画面は真っ暗に。。。


なんともいえない 理不尽さと やるせなさ 

そして 無音のエンドロールが流れていきます。

ところで4月に ポーランド大統領は このカティンの森の式典に向かう途中

飛行機事故で亡くなりました。

まだ歴史は 過去になってないのですね。