ぼんやり 見てたのが このドラマ。
お買い物
【ストーリー】
福島で暮らすおじいさん(久米明)と、おばあさん(渡辺美佐子)の
元に1通のダイレクトメールが届く。
東京で開かれる高級スチールカメラの見本市を知らせるものだ。
カメラが趣味だった若かりし頃を思い出したおじいさんは、
一念発起して、20年ぶりに東京へ行こうと言い始める。
猛反対だったおばあさんも、おじいさんの強引さに負けて、一緒に上京することに。
孫(市川実日子)をも巻き込んだ珍道中で、2人のこれまでの人生が、浮き彫りになっていく。
そして、老夫婦は20年前の東京のある光景を思い出す。
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とくに 劇的なことが起こるわけでもない。
ただ 田舎のおじいさんとおばあさんが 渋谷に買い物に行く。それだけの話。
都会に なれておらず いろいろなことで戸惑う二人。
ついには 思い切って買ったカメラのせいで お金もなくなり 孫娘に連絡を。
この孫娘もいいっ。すごく 素っ気なさそうで ほんとうは やさしくて 深い愛情を感じさせる。
流れる時間は ゆったりとしながらも 味わい深く 随所に 夫婦の情感を感じさせる場面が描かれてます。
あぁ いいなぁ。こんな年のとり方って 悪くないよね。
脚本は、岸田國士戯曲賞を32歳の若さで受賞した新進気鋭の前田司郎。
心が あたたまる 素晴らしいドラマでした。