主題歌の 一青窈 「かざぐるま」が好きだったこと。予告編の 木村佳乃が 美しかったこと。
大好きな 藤沢周平原作であったこと。山田洋二による 藤沢周平3部作と比べたかったこと。
以上のことから 以前から見たかった作品でした。
『蝉しぐれ』
江戸時代、下級武士の養父によって育てられた牧文四郎。
彼は父を誰よりも尊敬していたが、その父は切腹の運命に
遭ってしまう。謀反人の子としての汚名を着せられた文四郎は、
母を助けながら、質素に暮らしていく。
そこには変わらず彼に接する幼なじみたちの姿もあった。
数年後、牧家は名誉回復を言い渡される。
そんな中、幼い頃から想い続け、今や殿の側室となっていた、
ふくが派閥闘争に巻き込まれていることを、文四郎は知るのだった。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚
少年時代からの 文四郎と ふくの想いが せつない。
引き取った父の遺骸を 運ぶ文四郎。謀反人の息子に対して
世間の目は冷たく 誰も近寄ろうとしない。
そして 坂を上れず 往生している文四郎に 駆け寄り
黙って手伝う ふく。
このあたりの情景は黒土三男監督が 力を入れてるだけあって
とても印象的です。
ただ ふくを助けるために 大人数と切りあう殺陣のシーン。城までの脱出方法。時の過ぎ方・・・etc
描き方が雑です。ご都合主義で リアリティーが感じられません。
これは テレビのほうが主体になっている この監督の限界なのでしょうか?
せっかく 藤沢作品の中では 一番感動的な話なのになぁ・・・