気がつけば3月である。

一次審査が終わり、めでたく我らが望月さあやちゃんは全体1位となり、ヤングチャンピオン誌の裏表紙のミクチャ広告にて掲載されることとなった。人生で初めての1位だと喜んでいた。少しでも自信にしてもらえればなによりだ。

 

めでたしめでたし、あとは自力で頑張って。一次審査突破者のファンが誰もがそう思っていたことだろう。

一次審査は配信審査、二次審査は実技審査、その字面だけ見ればよもや二次審査も多分に配信での課金レース、そんな未来を思い浮かべる者はいなかったと思うが。

 

二次も課金レースだよみんな頑張ってと、一次審査の結果と共に野に放たれた。

ミクチャの一次審査結果発表ページではなく、元々のイベントページにひっそりと二次審査の項目が加えられている。これについての陣営の特段のコメントは今のところない。

 

 

7人1組で、5組の対抗戦。3週間の配信期間で投じられたポイント数に加え、最終日に各組で実技審査、その際投票が行われ、一般の客は1人1,000ポイント、審査員は1人30,000ポイント換算となり、合計ポイント数が一番多い1組は全員最終審査進出、その他はまた一次と同様に審査員にて拾い上げるとの由。

誰もが一次で配信審査というか課金レースは終わりと思っていたであろう中、二次に一次ほどの課金はなされないであろう気はしているが、一次並みに各人に投じられるのであれば、投票によるポイント数はそこまで決定的な要素にならないだろう。一次審査並みに課金されるのであれば、審査員の投票など全員が一か所に集中したところでたかだか180,000ポイントだ。

一般客の投票によるポイントもあるだろうだって?こんなところで人気投票をしてどうするのか。実技を見たところで一般客の大半は公平な目での投票などしない。

 

正直、よくわからない。

ということを書いておく。

かなりヒステリックな論調かもしれない。さこが、陣営が後でちゃんと見解を発表し、僕は赤っ恥をかくのかもしれない。それであればむしろ幸いである。

言い訳でも取り繕うでも、このような形を選んだ理由が陣営より説明されることを願う。説明されたところで納得できるものでもないが。

 

なぜ二次でも配信を行い、それに投じられたポイントが勝敗を左右するのか。

一次で配信審査を行った理由はさこより語られ、曲がりなりにもいちおう成立していた。コロナ禍で通常の審査方法が取れないゆえの配信での審査である、客への対応の仕方を見たい、人に応援されるということを体験してほしい。

そんなものは一次で十分行われただろう。同じことをしてどうするというのか。

 

二次審査は実技審査との触れ込みであった。そんなものはいよいよ一般人を介在させず、クローズドでやればよい。一般人の投票もどうしても加味したいなら、それだけで別の手段でやればよい。

つまりはミクチャを使用する必要が一切ない。

 

各組ごとの配信というならまだわからぬでもない。集団の中での振る舞いを見る。企業の採用過程でもよく見られる手法だ。グループ面接、グループワーク、グループディスカッション。

しかしそれではコロナ対策にはならぬではないか、そういう難癖はつけられる。

何はともあれ、各組ごとの配信なのであれば、少しは何かしらの理屈はつけられる。

今のところの発表では、単に一次と同じ個人配信のようだ。そんなものは前述の通り、既に評価し終えたところだろう。まだ足りないというのか。

 

なぜ一般客をここでも介在させるのだろう。

今現在、一般客を惹きつけられる、要は金を回収できる能力と言っても差し支えないが、そんなものを評価の中に入れるというのか。そんなものは後天的に、アイドルをさせていく中で育てていく能力ではないか。さこが欲しいのは努力できる才能ではなく即戦力性(しかも下世話な意味の)だったのか。

 

あくまで課金レースをしなければならない、つまり金が必要だというのなら、今時クラウドファンディングでもすればよい。

まあ課金レースを繰り返すよりは得られる金も少ないかもしれないが、それでも金が必要だと素直に打ち明けて、金をくださいとねだられた方が、まだ割り切りもできるだろう。きっと僕はやはり文句を言いながら、献金したはずだ。

そもそも、自分たちの持ち金でアイドルを作れない、維持できない者がアイドルなど作るべきではない、そんな財政基盤で背伸びしてアイドルを作っても、幸福な結果にはならない、そんなようにも思うが。まあ、今時はそんなものはいかようにもなるのかもしれないが。

 

課金レースはこれは僕の好みの話だが、嫌いなのだ。アイドル(候補生)を人質にとり、この子を上にあげたければ課金しろとわめく。そんなものは内々でやってほしいのだ。なぜこちらに実弾を出させる?てめえらの金でやってくれ、見世物だろう、と。

さこの、陣営の理想をもってアイドルグループを作り、眼前に見せてほしいのだ。こちら側の意思などくまなくともよい。一般人の意見を取り入れるなんてものは衆愚政治となるばかりである。

 

或いはこのようなやり方をしつつ、必要な人材は審査員で拾うのだろう。最終的に残る者は課金が特に結果に影響を及ぼすものではないと。ほら、私は課金は関係ないと言ったでしょう、と。

であればなぜ課金レースを開催するのか。言えるわけもないが、ミクチャを使用しようとしたところそういう条件を出してきたから、仕方なく、などとでも言うのか。ならば前述の通り、使用しなければよいだけなのだが。一次に不可欠なプラットフォームである以上、二次までの条件を呑まざるをえないというのか。

やはり金が必要なのか。金を集めつつ必要な人材は揃えられる。必要でないのは最後に落とせばよいでしょう、ってか。

 

そしてせめて二次も課金レースなのであれば、最初からそれを言っていればよかった。今と同様の失望はするだろうが、それにしてもをたくもそう割り切って課金レースを戦える。

二次も実技審査という名の配信審査であることをひた隠して一次で課金を煽り、二次でほらお前らまだやれるだろうとさらに煽る。予選も本戦も配信などどいう、もはや何を見ているのかわからないオーディションも巷ではよく見るが、このように二次以降を見せず一次で煽り、二次もこうでしたとまた煽る、そのようなオーディションがいったいどれほどあるものか。あるのかないのか僕はわからない、これさえもポピュラーなのだよということなのかもしれないが、僕にはわからない。

 

まとまりは非常に悪いが、以上が今回のひっそりと発表されたサコプロジェクト二次審査に関する、僕の雑惑、疑い、不満である。

このような声がをたくから数多く上がろうが、今更審査方法が変更されるわけでもなかろう。

あとはさこ本人からの、陣営からの、この審査方法に対する解説が待たれる。一次審査も諸手を挙げて賛成では到底なかったが、それでも理解する余地もあったのは、さこからの審査方法に関する説明、そこにある意図についての語りがあったからである。

二次審査でこのような方法をとることについては、一次以上にどのような説明であろうと到底納得できるものではなかろうが、せめて取り繕うでも言い訳でも、内実を曝け出してしまうでも何でもよいが、一応の説明が欲しい。理屈の通った説明が欲しい。

 

審査の方法には失望しているがアイドルを作ることそのものに関しては失望をしていない。

それに自らの推しが候補者として参戦しているのだ。引き続き当然ながら見ていく。推しがいながらこのようなことを遠慮なく書いてしまうのも、主催者が槙田紗子であるゆえだ。どの人に対してよりも、思うことはまっすぐに表明したい。

くそみたいないちをたくとして、重ね重ね言うが、せめて言葉をいただきたい。まあ、そのうち何かしらの言及はなされるのであろうが。それを待っている。