今日も今日で洪水の後片付けで肉体労働だったがもういいでしょう。

あすとろさんに行ってきた話だけしよう。

 

僕の限界は定時ダッシュで渋谷19時20分。そんな設定で、かつライブ後1時間以上も特典会まで待たされるのはこりごりだ。そんな設定ならライブ後すぐに特典会をしてもらって、無事に僕を日付変更線前に家へ帰すか、そうでなければライブ自体を20時半くらいにしてほしいのだ、そうすれば定時ぴったりに計ったように出ることもなく余裕が出る。日々の余裕はいいものだ。人生には余裕が必要だ。

 

この日は後者だった。だから僕も特急を使うことなく、のんびり電車に乗ってきた。そしてのんびり乗ってきてもまだアストロさんの前にも間に合ってしまいそうだったから、渋谷について会場近くのコンビニへ行って、タカラ缶チューハイをのんびり呑んだ。駅回りでは酒の販売は禁止だとか自粛だとか言われていたけれど、ちょいと離れればこんなもんだった。別に罰則規定のあるような縛りでもなく、あくまで要請レベルのものだろうから、ふたを開ければこんなものなのかもしれない。

センター街は混んでいたが、混んでいたといってもこんなものか、昨年までの一種強調された混乱をマスメディアを通して刷り込まれている田舎者からすればそんな感想だったが、今日はなかなか大変な狂乱ぶりらしい。ただ、去年よりはマシなのかもしれない。去年は確か原宿から回ってきたような、そうか、ということは、2年連続してこの狂乱の渋谷に行っているのだ。勘弁してほしい。

 

地獄みたいな対バンだろうなと思っていた。地獄みたいな地獄だった。誰も前に行こうとしなかった。だからあっちから降りてきた。あすとろの話じゃない。

あすとろはトリだった。あすとろ目的の観客以外いやしない空間。あすとろ目的の観客は誰か仮装をしていたのだろうか。みんな地味ハロウィンと言い張って普段の格好をしていただけだった。それでいいじゃないか。僕らはひとしく誰かの、会社という誰かの下僕なのだ。

 

特段仮装をするわけでもなく、通常衣装でのライブだった。良くも悪くもライブはライブとしてそのクオリティが最高であることに、あすとろさんはプライドを持ち、(無駄な)こだわりを持つ。別段それはそれでいい。ライブでどういう格好をしていてくれとも思わない。ライブはただ見て、それですぐに声を枯らすだけだ。

 

壇上のいろんな人がいろんな人にいわゆるレスを送るのをのんびり見ていた。おいおいやったりしながら、声をあげたりしながら、腕を振り上げて振り下ろしたりしながら、その前段としてもちづきとことりのパートで前に突っ込んだりしながら、いや、この日は元から前だったのだが、まあ、そんな具合をしながら、のんびり見ていた。器用なもんだなと思う。いろんな人に目線を合わせて、ともすればにっこりしたり。

ルーキーたることりでもそれなりにやっている。立派なもんだなと思う。よく目をこちらに向けてきた。偉いもんだなと思う。踊りに歌に、デビューから3か月もすればそのように忙しく過ごしても客席を見てちゃんとふるまえるんだな、レスを送るということがちゃんとふるまうことなのか、というお話は置いといて、立派にそういう行為が出来てアイドルになるのだなと、そんなことを思う。

 

きゅりさんは狙撃手のように正確に狙いを定めて目を合わせてばかりいる。プロだなあというか大人だなあというかわかっているなあというか円熟ってそういうことだなあと思う。そういうことなのかは知らない。

 

My Lightが僕に馴染んできたなと思う。特段意識をしなくても、前の曲からつづけて自然にクラップが始まって、それに自然についていく。そしてとるべき態度をとれる。

新曲ってのはそういうふうに、何度かのライブの中で、油のようにだんだんと染みてきて、馴染んでくる。油を含んでいく革のように。そして何も意識をしなくなり、日常になっていく。もうそろそろ日常になるだろう。

特に曲中の立ち振る舞いを誘導していこう、先陣を切っていこうという気はない。これまでの曲でそういう意向がなかったこともない。しかしもう僕ではないだろうと思う。何か物足りないと思うなら、物足りないと思うものがそうふるまって、客席全体にそれを繰り返させて染み込ませて、一つの形としていけばいい。僕は今回はこれ以上特に何をするつもりもない。俺のさあやとでも言うか?

 

ハロウィンでコスプレだからエンジンかけていくぞ、特典会。

もちは昨年も踏まえながらローテーションするのであればこれしかなかったであろう、巫女。本人曰く、はいからさん。

ブログの前記事について怒られた。ピュアな人だと思う。違う、僕がデリカシーの欠片もないだけなのだ。

あとはなんというかしょうもない話を聞いて、もちも大変だなと思って、あとは、カメラの話をした。もちのカメラは手に入れてから1年以上、おそらく彼女より年上であろうそのカメラ(年齢非公開ですよ、彼女たちは)は順調に快調に動いていると聞いた。次の作品が待ち遠しい。少なくとも僕よりは写真がお上手であるはずだ、彼女は。

 

きゅり(ポリス)には捕まった。罪状はデリカシーがないという罪。お前の罪を数えろ。あの場で断トツの罪人だ。

ことり(ナース)には診察してもらった。病人より病人のようなことを言うのは対僕における彼女の芸風だろう。そう思うし思いたい。

はんな(チャイナ)にはチャイナが好きなのだ、と言ったら、「チャイナじゃなきゃ私のところこなかったんですか」と。やり取りが味があって面白い子だ。ライブ時の顔がさらにくだけて柔らかくなってくると、もっと面白くなってくるだろう。

 

また錦糸町でラーメンヨシベーで食べた。僕のソウルフード。社会人としての僕を作った味。と言うと、こんな僕を作り上げてしまったというのはヨシベーが疑われてしまいそうだ。

それでも安心してスープが残せるのはいいことだ。突き抜けて美味しくない、ただ、しっかりしていて、どこまでもおいしいラーメン。ちょうどいいラーメン。