そういえばこんなタイトルのつけ方もしていたなと思い出す夜。
単純に後々ブログを見返すときにわかりやすいんだよね、こうやっていると。
・ASTROMATE単独公演「PLANETARIUM~My Light~」@渋谷ルイードK2
僕の感想なんてのは5割増しでポジティブに見てもらえればそれでいい。
そして、表記はネタバレ後のもの。もうこの表記でよいでしょう、?が6つとかわけがわからないものね。
なにかある、とにかく来い。
誘い方はとにかく乱暴だった。メンバーはひたすらこれしか言わずにごり押しで来させようとしていた。武器を持つことを許されずに戦わされる戦士のように。
そして3日前(僕はこれを書くまで前日と勘違いしていた。どうにしろ、直前は直前だったのだ)に突然、なにかあるうちのひとつは新曲発表だと白状した。明かせば鞭が入る、予約数が伸びるとでも思ったのだろう。
最初から出しておけばよいような。新曲発表、あと重大発表、最初からそう銘打っておけばよいような。そうでなければ謎のままにしておけばよいような。
本当に予約数が欲しいのであれば、来てほしいのであれば、もっと人参を垂らせばよいような。変なところで変に正々堂々としようとするのは何度となくあったことのような気がする。なにかある、というのはあまりに微妙な人参だろう。
予約数に何かがかかっていたのか、いないのか。
おそらく予約数が確定しその数を知ったのであろう、日付が変わって当日になったころ、きゅりがインスタグラムのストーリーで悔しいと叫んでいた。
その理由を僕が知る由もない。もちに聞こうとも思わない。
台風が近づいて過ぎ去って、北風が強く吹いていた。寒かった。
予約は100ないくらい、実際の客は6、70程度といったところか。同会場で先月に行われた、もちとまひろの合同生誕よりは、やや多いような。
新曲、My Lightからスタートだった。クラップから始まり、今までの曲調とは違う、ポップでカラフルな、ともすればコミカルな部分もある、いわゆるアイドルというものに寄せてきた、曲と振付。
僕の趣味ではないがそれは悪いということを意味しない。
今までの楽曲群のほうが僕の趣味ではあった。可愛げのあまりないハード路線。しかしそれで結果は出ていない。結果が出ていない理由はきっとごまんとあり、それはいくらでも分析もできるのだろうが、結果が出ていないのであればやり方を変えなければならない。
クラップをしながら客席をかわいく煽る冒頭、この振付を提示されてメンバーが一様に面食らった、ともちは言っていたが、アイドルを外れないにしてはハードすぎるきらいもあったこれまでの楽曲群からすれば、それを顧みた結果としてのこの帰結は当然なのかもしれない。
第一印象で僕の趣味ではない、という判断を僕自身が信じていない。最初から趣味ど真ん中などという曲はそうはなく、特に楽曲群を本当に愛している、趣味に合っている場合を除いてはだいたい第一印象は悪く(数年本気で追ったPASSPO☆こそ、まさにそんな曲ばかりだった)、何度も聴くにつれて、そう悪くない、或いはよいではないか、そういう判断に至ること、枚挙に暇がないのだ。
冒頭のクラップ、僕の中で何かを想起した。
あらためて考えてみると、さくら学院の派生ユニットの一つ、Twinklestarsの「Dear Mr.Socrates」のような気はして、実際最初のクラップだけは似たようなものなのだが、その先の展開がかなり違う。こちらの方がだいぶお洒落だ。沖井礼二やぞ。
あとはPASSPO☆の「Honey Dish」。これはどこが似ているというよりは雰囲気だ。ほんのりあのころのPO☆の、アメリカンな空気をも感じたのかもしれない。もしPVが作られるなら、このころのカラフルガーリー全開な、可愛い感じに作ってほしい、などと。
去りゆく思い出は美しくなるものである。このころのPO☆をこんなに好ましいものとして語る日が来ようとは。散々に竹中を批判していたではないか。それはそれだ。別の話だ。
コミカルに、かつ客が真似できる振付、みんなで動いてほしいという振付がふんだんに。
これが現代のトレンドと合っているのかはわからない。僕の感性は古臭い。他の若い現場に行っているヲタクにでも見てもらうのがよいだろう。どうにしろ、これまでを踏まえての一手としては悪くない。この振付で客がついてくる、そんな簡単なものでもないようには思うが、本当に僕にはわからない。
好きな人は少なくないのではないか。
総合的な結論である。祈りでもある。
もちは最初と最後、よい歌割りをもらっている。
「センターで始まって終わる曲が欲しい!」
と人のチェキに書き記した日も今や昔である。2曲連続、よい位置をもらっている。もちろん僕は当然だろうと思っている。
それが僕が彼女を推す理由であり、プライドだ。
新曲を3回見せた。MCはゆったりやった。それでアンコール含め1時間。
持ち曲がこの数だ、致し方ない部分はある。ひどくだれる部分はなかったように思う。新曲スタートはあんまりしっくりこなかったが、全体の構成としては悪くなかろう。
何よりもメンバーも楽しそうにやっていた。客席もなかなかに温まってはいた。そういう客席の中でできる機会が滅多にないこの子たちで、その喜び悲しみがストレートにステージに出てしまうこの子たちだ。この特性がもろに出ていた。もちろんよいほうに出ていた。
よいほうに出ていれば、あとはこの集客数のアイドルとしては珠玉のパフォーマンス力である。パフォーマンスと集客は関係ない、と図らずも証明してしまっているような、このレベルではけちのつけようもない(もちろん個々で見て、完璧かと言えばそんなわけもないのだが)パフォーマンス。
自己紹介は妙なキャッチフレーズをつけていた。定着させていくつもりなのだろうか。それはいよいよ、アイドルへの接近である。
まあ、そんな気もしないのだが。
はんなはよく踏ん張り切ったなあと思う。体調不良から3日後である。まあ、治っていたのかもしれないが。
ことりも含めてよく馴染んでいた。MCはたまにぎくしゃくもするしまだ時間が必要とも思わないでもないが、曲中はよく馴染んでいた。顔も自然に。すっかり、ASTROMATEだった。
○○の秋、などというありふれたお題に対し、宮城のとあるところの紅葉を紹介していた実際、宮城の何処と言っていたかな、画像を見たけれど、綺麗だったね。
最後に、もう一つの隠していた情報。ワンマン開催。
予想していた中のもちろん一つではあったし、その中では相当にハッピーな話であって、まずは良かったね、である。
日付すら出さない。とっとと日付も場所も宣言して、その日に向けてチケットを売っていくのが常套手段ではないだろうか。
自分たちでワンマンライブを行える日を心待ちにしてきて、何度かあった単独公演を、あくまでこの規模のは単独公演であってワンマンではない、ワンマンはきっともっと盛大に立派にやってやるのだとうそぶいて、決してワンマンライブという名称を使ってこなかった彼女たちの、ワンマンライブ。
もっと周到に計画的に日付を押さえ会場を押さえ、売り方もなにもかも綿密に作り上げ、満を持して打ち出すのがワンマンライブではないのだろうか。
言ってみたところで仕方がない。それは仕方がない。それは仕方がないのだ。
きっと盛大にやり遂げるのだろうと、確証の欠片もないが言い張ってみる。それは祈りだ。
特典会はもちとことりに。
もちとは大した話はしなかったような。よい位置をもらっているじゃないか、そんな話。あとは、アイドル、楽しいか?などと、たまに聞く話。
確かに彼女の言うように、定期的に確認することじゃない。
ことりはまだネガティブをちらつかせていたが、おおよそこういう方が僕が寄ってくるという打算もあるのだろう。もう大丈夫だと思う。
この話からそろそろ脱却しないといけない。
来年の自分の生誕祭(5月生まれ)の心配をしていた。気が早い。そこまでASTROMATEは本当に続くと言い切れるかい?
こうやってASTROMATEは一気に秋になった。
良い一年だった、となればよい。
しばらくはいい加減、どうしようもない向かい風も悪い話もないだろう。
これも祈りだ。
もっと光を。