しばらくライブを撮らないと、設定を忘れ、構え方を忘れ、そして打率は下がり猛烈に肩が凝る、というお話。

 

12日は僕は大学時代の奴らと焼き肉を食いに行くはずだった。上野のコリアンタウン。何度か行ったことのある店があった。いちおう予約の電話を入れないと席がふさがっていることが多い店。

無論、台風で吹っ飛んだ。

ちなみに槙田紗子のダンスレッスンも吹っ飛んだ。元々焼き肉を優先していたが。ASTROMATEさんの対バンも吹っ飛んだ。入る隙間などなかったが。

愛乙女☆DOLLさん、通称らぶどるのリリイベも吹っ飛んだ。お台場、ダイバーシティの前、だったっけ、で、撮影可能だったらしいが。以下同文。

 

何にでも、流れというものはある気がする。

野球では得点をとった次の守備は死んでも抑えきらなければならない。出来れば三者凡退が望ましい。さすれば自然と点が入ってくる。やっとこさ点を入れて反撃態勢に入って、その直後に取られるともう目も当てられない。負けへ一直線だ。その次にまた取れば、ノーガードの打ち合い。

 

14日、なにもなければ所用を地元でこなして、あとは勝浦にでもぶらぶらドライブしてこようかと思っていた。当てのないドライブ、年に数回、自然と勝浦海中公園に行ってしまうのだ。そしてなにをするわけでもない。少し写真を撮って、あとは売店で冷凍どら焼きを買う。いつも店のおばちゃんに外で食うんじゃないよと諭される。トンビに取られるよと。

たまたまらぶどるさんがこの日のイオンレイクタウンでのリリイベで、スライドで撮影可能になったと知った。ほんだら行くか、と。

 

(吉川美南ちゃんってぜったいかわいいよね、女の子過ぎない女の子だよね、ニットにスキニーとか似合いそう)

このあたりのイオンはどこに行ったことがあってどこに行ったことがないかわからない。それにイオンとららぽーとを混同している。

ついたら男の子のグループがリリイベらしきものをやっていた。女の子のヲタクがついていた。人の振り見て我が振り直せ。直すものも今更ない。もちろん彼女たちは僕たちだ。きっともっと僕たちのほうがひどい。

 

だいたい20番目を切るくらいで買って、68番で、いざ入場となったら番号が飛びすぎて立ち最前の隅っこに陣取って、そもそも立ち最前を取る程度であれば優先券の必要すらなくて、あっという間にリハーサルが始まり、当たり前のように佐野友里子は存在し、そして流れるように本番になり、そう、そして、僕は設定を間違えて、構え方もしっくりこず、試行錯誤というより一歩進んで二歩下がるくらいを繰り返していた。あとで見直すと佐野友里子がこっちを向きながらにっこり笑いながら踊りながら歌いながらそうやって確かなアイドルをやっている写真もたくさんあるのだけれど、ほとんどぶれている。まずシャッタースピードを遅く設定しすぎた。

後で家に眠る他のライブ写真を見たら、そんな遅いシャッタースピードで撮っているライブ写真などありはしなかった。いったいどうしたというんだ。そしてそのことに家に帰るまでほぼ気付いていなかった。そしてやたら疲れた。たった30分足らずとはいえ、ライブ写真を撮ることはとても疲れるのだ。久々だと特に。翌日になったら肩と腕もやたら変に痛んだ。妙な力の入り方をしていたのだろう。

 

そんな状態で撮っていたものだから、ライブの感想なんてものは特段ない。10年、断続的に実に薄っぺらに見続けてきた佐野友里子は当然想定内の動きで、想定通りにふわふわし、そして記憶の中のどの佐野友里子とも同じように、汗を大いにかいていた。そりゃあそんなもん、今更変わることもないだろう。大きな体躯をものすごく大きく使うわけでもなく、あくまで必要十分程度にしっかりと使い、振っていた。もちろんもはや職人だった。

前田美咲さんがやたらころころ表情を変えていた。カメラにもちゃんと応えていた。そりゃベテランだからな。ベテランじゃない奴っていたっけか。ももりんらぶりんさん、で合ってたっけか、はそんなにベテランでもないのかしら。太田里織菜(iPhoneだと一発変換で出てくるのにPCだと出なくてめんどい)は撮ってるとテンション上がるな。絶対的にかわいかったり美形だったりするとテンション上がるんだよな。PASSPO☆の時の根岸愛てゃんとか増井みおてゃんとか。

 

3枚買って3.6kでサインチェキ1枚なんだったら5枚買って6kでサインチェキ2枚行くよな。それがをたくだからな。

2回もゆりりん、佐野さん、佐野、佐野友里子、タイガー佐野(古)に行くなんてのはいつ振りかわかりゃしなかったから、話すのも一苦労だった、ことはもちろんないがはて何を話そうかとなった。

(いい加減、あんたの番でええかと思ってさ。10年くらい経ってるんだぜ)

「ゆりこの番来た!ゆりこの番です!…あなたの番です。あはは」

確か乃木坂の子が出ていたんだっけ。僕は一度も見たことがない、あなたの番です。

 

(よく、アイドル、飽きないね)

「お客さんがいるうち、ほら、(僕を指さし)こうやって昔から来てくれる人もいるし、そのうちは楽しいし、みんながいなくなったら、(しょぼん、というリアクション)こうなっちゃうけどね、みんながいるうちは楽しいよ」

この程度行っただけではもちろん徹頭徹尾アイドルだった。もちろん、佐野友里子にアイドル以外をしてほしいわけではない。どこまでも飽きるまでアイドルをしていてほしいのだ。

 

佐野友里子の番が来たら僕のアイドルヲタクとしての真の終焉だと思う。もう終わってもいいと思う。最後に彼女にどっぷり浸かっても、それはそれでおもしろいし、そんな未来はここまでのストーリーとしても美しい、とまでは言わなくても、まあ悪くないと思う。長く長くやってきて、全然まともに見てこなくて、いつまでも2番手、それ以下扱いで、最後の最後だけ一緒に歩いてみる。真面目に向かい合ってみる。

佐野友里子の番でもよい気はする。

まずはこんな話ばかりから脱却しなきゃね。日常を話さなきゃ。それにはまだらぶどるを、佐野友里子を知らなさすぎるのだけれど。

 

 

夜はなぜか我が地元にやってきた内山命のヲタクと呑んだ。僕の地元でをたくと呑むなんてありゃしない。

みこっちゃんのラストランに向かう彼と新橋で呑んで、終わってなぜか我が地元で呑んだ。彼とも思えば10年経つのだ。某劇場のイベント並びでたまたま前後して、話すようになった彼。しっぽり日本酒をやる仲になった。

締めのつもりのラーメン屋が閉まってて、ロッテリアで締めた。そんな夜。