「思い描いていた未来とは違うけれど…」

確かに僕もこうは思わなかった。

 

え、五芒星になった?

 

前記事こちら。

ASTROMATE序論-涙の沼南

前回からはや5か月。デビューからはや7か月。中間報告と名乗るにはちょうどよいだろう。しかしなにを報告するというのだ?

 

この間、トピック的なものと言えば、6月末のしゃちフェス出演、8月の1名脱退、くらいか。

そんなに派手に何かが変わったわけでもなく、ただ、ライブの本数自体は明確に増えており、曲数も少しずつ増えており、遠征は明確に減っている。

裏側の話をすれば、事務所も変わった。彼女たちをめぐる環境も変わりすぎているのだろう。地方組は依然として寮をあてがわれているようではあるが。

 

元から出来がいいから、その代わり少々経験を積んでなめらかになり良化していっても、目立たない。

目立たなくたって、継続的に見ていれば、成長しているのはよくわかる。特に未経験組は目に見えてよくなっている。

そしてまとまりもよくなっている。

日によって、彼女たちのテンションによって、簡単に言うと自分たちが目当てだと思われる客の数によって、出来が左右される面はあり、物足りなさを感じる日がないわけでもないのだけれど、その分良い出来の、つまりテンションが高い日の彼女たちは無条件に良いし、どんな日であっても現在いるレベルであれば違いが見せられるくらいのクオリティは保っているだろう。

 

しかし地下アイドルは歌とダンスでは食えやしない。

突き抜ける面白みは感じない。しっかりキラッとしたロック、きっちり歌いきっちり踊り、ビジュアルも兼備、さあここからどうするか。大人しくしていたってそれなりの舞台に出ればそれなりに見つかるだろうし、ただ突き抜けるためにどうするか。

そもそも突き抜けるために何か変化球を覚えよう、変質していこうというのは僕の趣味には合わないのだけれど、つまり僕はこのまま健やかに成長してくれればそれでよいのだけれど、しかし彼女たちも食っていかなければならない。

どのくらい給料、もらえているのだろう。そもそももらえているのだろうか。

芸事だと思えば、売れない時代にそれだけで食えるほどにもらえるとすればそれに感謝しなければならぬのだが。

 

なんの話だろう。

僕は自信をもって勧める、というのは変わりはしない。

僕をここに連れてきた槙田紗子先生、振付師としていま一番やりたいことをやれている場所がここ、というのも変わらないだろう。それなりの難易度のものを、しっかりアイドルとしてこなしてくれる。楽しいだろうな、ここの仕事をすることが。

それが僕がここにいる理由のひとつでもある。本当か?そんなことはどうだってかまわない。

勧めはする、人には趣味嗜好がある、ここをいいと思うかどうかはあとはその人次第だろう。ただきっと悪いグループじゃない。

 

 

個々人について。

偉大なるキャプテン(なんて役職はない)、早崎友理のコメントも添えて。

 

本田夏実。

「北海道出身!

北国から来たとは思えん熱血!!とにかく激しい!

言葉選び間違えること多くて言いたいことが真逆に伝わってたりして、誤解されやすいけど根は優しくて仲間思いでとっても良い子。

自分の信じた道を突き進め!ってタイプだから、一番パフォーマンスが感情的で伝わりやすいと思います。軽やかでいて激しいダンスとかっこよくてよく通る歌声が強み。

いつも全身全霊、全力のなっちゃん!!

スピード出しすぎたらブレーキ役は私がやるよ、二人三脚で支え合っていきたい№1。

関係者人気が圧倒的№1。あとビジュアルがすごい。可愛い。スタイル良い。」

 

初見殺し。見た目よし、ベテランならではの接触術もそれなりに。ねねが入り口なんて言われたりするけれど、真の入り口はこちら。入ってほかに流れている人をまだ見ないけれど。まだ流入数もたかが知れているから。

男好きのする、軽やかなヤンキー。気に入らないやつは殴る。ぶん殴る。女王様。自分推しが他グループの子としゃべっている姿を本気でにらんでる。本気で愚痴ってる。とにかく愛されたい。その方向でまっすぐ。そこまでしなくともというくらいまっすぐ。

 

だから使いよう。本田とはさみは使いよう。

自らの思う道筋をたどって、愛されたい、基本的にはそれだから、その思考をいかにコントロールして、導いてあげられる、そんな人が出てくるかどうか。周りが刃先に立たず、包んであげられるかどうか。

うまく導けば、勝手に飛んで勝手に切り拓いてくれる。そんな能力というか、壇上でのキラキラ感がある人。

がなっていたってなんだって、説得力のあるエース。

 

僕はNo pain, No gainのラスト1フレーズ、柵だかモニターだか、足をかけて右腕を羽のように広げ、客席を見渡しながら歌いきるとともに「ヨイショ」と声をかけて客席のコールを求める、その姿がとにかく好きです。エースがエースたる所以。

そういう振る舞いができる、そこに説得力を出せる人というのはそうそういないのです。

ちなみにこういう系統の説得力をここ数年で一番感じたのが、昨年の@ JAM EXPO、復刻Party Rocketsの自己紹介MCにて、軽やかに「ロックなロケット、渡邉幸愛です」とかました、泣く子も黙るSUPER GIRLSのエースことシャインシルバー・渡邉幸愛です。

 

結川まひろ。

「大阪府出身!

色白美人。落ち着き放ってる(原文ママ)ように見えてステージでは意外とオラオラしちゃいます。個人的に一番普段の姿とパフォーマンスにギャップがあるタイプのまーちゃん!!色気と切れのあるダンスに見惚れること間違いなし。

そして最近のまーちゃんは歌の成長が半端ない!今ではASTROMATEのステージに欠かせないあどけなさも残りつつ芯のある歌声をもってます。

本人は文章にしたり発信したりすることにちょっと苦手意識あるみたいだけど、すごい良く見てて感受性も豊かだからそれをもっとみんなに知ってほしい。

仮面ライダー愛がすごい。好きなものは好き。

あと笑い方がめっちゃほほほほほほほほほ」

 

美人だし色気がある。まだ若いのに。ステージ上ではずっとどや顔してる。

 

そして最近はキーポイントを任される。新曲のBrilliant Worldでは〆の「あんまなめんな」というセリフを任される。その出来でその日のこの曲の出来が決まる。

ハイトーン要員でもある。なんかポイントを任されている気がする。

自信がない、ネガティブだとは言いながら、そんなプレッシャーと必死に戦ってる、というふうでもない。図太いのかもしれない。重そうではある。フィジカルじゃなくてね、当たり前だけれど。メンタルのほう。

一時期、接触の際、私にも来てくれるかななんていう、けっこうギラついた眼で見つめられたりした気がする。ギラついていても軽やかだったけれど。今はもう諦められたのか、さっと見てすぐ目を逸らすけれど。

 

この方の文章と、目をつむる姿がとても好きです。

訥々と語りながら、不思議と透明感のある文章。きっと苦手意識があるくらいが、おっかなびっくり書いているくらいが逆にちょうどいいスパイスなのだと思う。だからその透明感、年単位で経過すれば花も開いて、だいぶ違う味付けになっているかもしれない。

平成ライダーと坂道の話をしたい人はどうぞ。大歓迎してくれます。

 

キーワードは透明感なんだろうね。

 

柚木音々。

「神奈川県出身!

圧倒的被写体力。ASTROMATEのビジュアル担当。黙っていれば10頭身のモデルさん。喋るとバブみしかない愛すべきバブ。

一人だけ歌もダンスも完全初心者でアイドル始めて約半年。パフォーマンスの伸びが本当にすごい。私の体感だけどたぶんASTROMATE一の完璧主義者。

人には割と甘いけど、自分の失敗は許さない。ライブで上手くできなかった時一番凹んでるのはねねで、次までにしっかり修正してくる。メンバー目線で見ても一年後が一番楽しみなのはねね。負けてらんないなあ。

滑舌がめっちゃ悪いけど何喋っても面白可愛い。最近カルシウムが足りてないのかキレキャラがすごくて何言ってもキレてくる。でも滑舌悪いからキレてても面白可愛い。

そんな愛すべきバブです。」

 

ねねはねねだねー。

全員握手の時、2回に1回はこう呼びかけている気がする。そのくらいにねねはねね。ねねはバブ。バブはねね。バブはバブ。

確実に壇上で一番成長した人。そりゃはじめがゼロだったからね。

それにしてもこの激動の半年間、お世辞にも気の強いタイプには見えなかったこの子が、よく食らいついていると思う。そんなにアイドルをやりたかったのだろうか。そんなに渡辺麻友にあこがれていたのだろうか。

 

壇上ではニコニコしてる、というかニコニコとニヤニヤの中間くらい。周りが真剣な顔をしていてもおかまいなしにニコニヤしている。

そういう意味では周りに流されない人なのかもしれない。

 

とにかく人見知り。チラシを見知らぬヲタクに配る作業をとても嫌がる。配っておいでよ、というと「やだ!」と拒絶する。

慣れた、心を開いた人には大虎。ほかの子の接触時でもお構いなしに絡んでくる。身長は大きいのに本当に赤ん坊。ただただバブ。

そんな中で、時折のぞかせる冷徹さ。周りをよく見ている。その大きな目でよく見ている。そして自分だけの拘り、世界のある人だと思う。

一時期よりは心配していないけれど、それでもひょんなことで辞めてしまうのではないか、そんなことを一番思うメンバーではある。

 

その場に立ってポーズをとればいい、そんな場面で使えばとにかく絵として決まる人。Never end2Aメロしかり、STARGAZER間奏しかり。

派手なタイプではないから真の入り口ではないにしても、依然として絵にかいたようなアイドルらしい可愛らしいビジュアルと正統派ツインテール、入り口の一つ。さて、どう育つんだろうね。育つという意味では今までもこれからも、一番育つ人ではあると思う。

 

早崎友理。自己コメント。長いのでテキトーに要約します。

「思い立ったら即行動タイプで、好きなことやるのはめちゃくちゃ早く、それ以外はなかなか行動に移せないし予定通り動くのが苦手(人として致命的)。7~8割のところまでなんでもやれるけどやりきれない。基本ポジティブだけど悩みすぎるというか分析しすぎるところがある。

運動音痴、依存症飽き性、テンション高いのは顔に出るしそうでなければ無表情、人前で泣きたくない、可愛い子が好き。

人のいいところを見つけるのが得意、上がり症、アドリブ苦手、頭の回転あんまりよくない、感情的になるとめっちゃ喋る。割とマメで完璧主義者だけど詰めが甘い。

中途半端の代表選手…ねねと私は他のメンバーに適当大魔神と言われてる。でもASTROMATE愛だけは誰にも負けないよ」

 

僕らが彼女に背負わせすぎているのか、彼女が背負いすぎているのか。

アストロとひいてはAZを背負う人。偉大なるキャプテン(なんて役職はない)兼メンバー兼スタッフ。多芸多才で情が深くゆえにやたらに苦労人。今日だって大阪にMerryCute見に行ったって?おつかれちゃーん。

 

なっちゃんがフォワードならこの人がセンターバック。最終ラインで仁王立ち。壇上を引き締める仕事人。引っ張るというより支えていく。

どうしてもフォアザチームな面がまず目につく。早崎友理というより、まずASTROMATEのメンバーであらんとする。個人的な輝きでなく、全体の調和。

だからいつか、早崎友理に意識を全振りした早崎友理を見てみたいなと、ポテンシャルのすべてを壇上の個人としてのパフォーマンスに振ったきゅりちゃんを見たいなという思いはある。

 

すごく真面目でしっかりした人。さすが某大そ…あ、みんな3歳だったっけ。3歳。

かわいらしい人だけれど、かわいいと言われると「…あ、わたし?」そして照れる。

主役を張るよりリーダーをしてしまう、それはたぶん今の環境ゆえ。でも、自分自身がいの一番に輝く感覚を忘れてしまわなけれないいな、なんて思ったりする。

こんな舞台で何年もやっている人なら、本当は誰よりも自分が輝きたいよね、当たり前だよね。それを忘れてしまわなければいいな、と。

 

喋りやすい和風美人、素敵なお姉さんです。ほんと。いい人だよ。

 

望月さあや。

「プレゼンのしがいしかないメンバー!

島根県出身の中国地方同盟。パフォーマンス力はメンバー随一。身長148cmの身体から溢れ出るパワーと可能性は無限大。ASTROMATEの元気印。特大の笑顔、キレキレのダンス、パワフルな歌声の3つを武器にステージで200点の輝きを放ちます。

勘がめちゃくちゃ良くてやれって言われたことを一発でできちゃう超感覚派・天才型。

といってもそれは努力の上にあるもので、とにかくこの子はすごい。

お笑い担当でおバカに見えるけど結構賢い。」

 

泣き虫なスタダヲタク。そして吉本のディープなお笑い好き。∞ホールにでも通っているんじゃないかしら。

そんな話はとにかく。

 

どうやったらこんなピュアな子供というふるまいができるのかわからない、ただの子供。

いつもニコニコ。踊るポニーテールは戦闘態勢の証。燃え盛る鉄砲玉。ハイテンションで駆け抜ける。だから腑抜けた君など見たくないんだよ、あれ、何の話だ。

 

自らが知っているアイドルというものになろうとしているのだろうか。自らが描くアイドル像に殉じているのだろうか。それとも元からの性格か。どちらも兼ねているんだろう。

弱気なんて吐きたくない人。きっと客を笑顔にしたいって本気で思ってる。

自分の知ってるアイドルというものと、自らが思う自らの資質を天秤にかけ、自らがなれると思う、なろうと思うアイドルに向かって真っすぐ向かっている人。

きっと何にも考えないでやってるわけじゃない。もう少し自己評価を上げたっていいと思う。かわいいし、踊れるし、歌声だって現時点でもしっかりしてる。そりゃスクール仕込みだから当たり前っちゃ当たり前なのだが。

 

まっすぐ笑い、まっすぐ泣く。

しゃちフェスのステージ直後の全員握手にて見た涙、あんな綺麗な涙を最近ついぞ見たことがない。

そして天真爛漫なただの子供でありながら、ギラついている。心の奥底では誰よりも目立ち一番になりたい人。

 

ある日のチェキサイン。

(言いたいことあるからこれに書くに)

(これTwitterに貼って広めてほしい、届けてほしい)

 

久しく忘れていたよね、グループ内でセンターを争うこと、センターになりたいという闘争心。

わかりやすいフィールドでわかりやすく上を目指していて、いいなあ、と思う。

 

華があるタイプではないかもしれないが笑顔はある。

誰よりも腕は振れるし、歌だって歌える。

だいいち、センターで始まって終わってなくたって、いいパートをたくさんもらっているじゃない、きっとその願いがかなうのももうじきさ。

 

わかりやすい人をわかりやすく応援する、ってのもいいじゃないか、そう思ってます。

背後に覗く先生を見ながら、その下ですくすく育つ突貫小僧を見届ける。記録していく。先生、なかなかええの、育てとるやないか。

悪くない現場ヲタク十数年目のシーズンや、そう思ったりします。

いかなる時でも全力どっかんターボなもっちゃんを期待しております。

 

 

ようやく最近、グループになってきたな、チームになってきたな、そう感じている。

ようやくASTROMATEになってきたな、と。

この先うまくいくかなんて知りはしないけれど、それでも春先~夏前までからすれば、今は安心してみていられる、上を目指せる、そんなふうに思っています。

次に語るときは明確な確信が持てているといいよね。

 

「…今、私はやる気に満ち溢れているよ」(早崎友理)