あくまで個人の感想として、いいことも悪いことも、好きなように書きたいからこそ、このブログを開いたわけで。最近ろくに書いていないけれど。

特にマイナスの感想については、結局は個人の趣味かなあなんて思うことが多々、というかだいたいなのだが、まあそれでも今日は書くと決めたので書く。

他にサマソニのATDIも、片山陽加ワンマンライブも、佐野友里子のお話も、sora tob sakanaについてのファーストインプレッションも、書かねばならぬのだが。きっと書かないのだが。

 

こんなタイトルをつけて、わざわざ書かなくていいことなんだろう。

 

・サンミニ「新体制、初ワンマンライブ」@clubasia

 

前提。

新体制初ワンマンだが、もちろん新体制お披露目ではない。

お披露目はTIF。あの日は披露することに意義がある日で、もちろんらむちゃんをお披露目出来ただけでよくて。

ただ、そこからこのワンマンまで、あまり現場数もなく。

 

先週の金曜にユルリラポ×サンミニという、まあどう考えても集客苦戦の2マンがカルチャーズ劇場にて行われたのだが、この時の出来がだいぶ酷く。

歌のすっぽ抜け、フォーメーション間違い、そもそもの踊りのキレの無さ、等。ほんとにもう、ただただヤケ酒が呑みたくなって。

その翌々日、だったっけ、ボートレース戸田→渋谷対バンという日があったけれど、もうこの日は全然壇上を気にしなかったものね、ただ声を出しフリコピを強く腕を振って行う、ほとんどこれだけしていただけだったものね。

 

その上でこの日。

もう、昼に同会場で行われたはっちゃけワンマン、その前に朝っぱらから応援隊有志で行った渋谷の街の清掃活動、多量の酒も手伝って、特段そんなに酔っ払ってはいなかったけれど、まあ疲れていて、眠くて。

 

そんな状況。センター付近、ほんのり下手、2列目。

場内には100人くらいだったろうか。スッカスカではないが、まあ余裕はあった。

 

結論から言ってしまえば、正直、僕にとっては面白くはなかった。

一般論を語るつもりがないことは何度も念押しをしておく。僕の感覚が他の客の大多数と同じだと言うつもりなど、毛頭ない。この日のサンミニを見て、楽しかったという感想を抱いた人も大勢いるだろう。

あくまで僕にとっての話だ。

 

面白くなかったと言って済ますのは簡単なのだが、では、なぜ面白くなかったのか。

それを自分のために分析し記録するのがこの記事の意義であり、試みである。

 

4人の出来は、TIF以後では一番よかったように思う。もちろんかける思いも他の対バン等とは違っていたであろう。

つまり、現状のサンミニとしての力はおおよそ出せたライブではあったと思う。

 

個人個人。

新メンバー・有沢来夢に関しては、僕は甘すぎるくらいの評価かもしれない。

他のライブでは立ち位置・パートの間違いも散見されたが、この日はそれを感じることもなく、もちろん南と比べれば一息だが、久松よりは鋭かったのではないか、というくらいの動きに見えた。

また、歌も新曲「F.A.M.E」のときに特に感じたのだが、声がそこそこ出る。

 

まあ、こう書いてきて、つまりはどこをとっても「そこそこ」というのが現状の立ち位置なのだが、確かに某メンバーが「もう踊れない人は獲らない」なんて言っていた通り、そこそこのスキルはあるように思う。

それだけにますます、プラチナムの育成体制、いや、そんなものは歌とダンスについては存在しないのだが、その下で、これ以上爆発的に伸びる気もせず、悲しいのだが、これは有沢にそこまで責任のある話でもない。

 

南彩夏。

変わらずの出来だったと思う。

ダンスに関してはこの中では異次元のキレとスピード。歌はパワーはあっても制御に不安。

誰か、ボイトレ行く金を払ってあげてほしい。この事務所にアイドルとしていることが不憫に思うが、そんなことを思われては心外というものであろう。

上手く制御できるようになって、もう一段、突き抜けてほしいものなのだが。

 

柏元萌華。

重くなったなあ、という印象。

もっとも、上述のカルチャーズのときには、動きの重さに加えて、手を抜いてるかな?なんて場面も散見されて、そこから比べればやはり気持ちが違ったのであろう、今できる動きはきっちりできていた気がした。元々歌で語る人ではない。

 

元々南とは違い、中肉中背の身体を強く動かす、重量感のあるパワフルさが売りだった。

その根本的なパワーは変わらないのだろう。変わらないが故に、身体が重くなれば動きも鈍る。

まあ、一時的なものだと信じているのだが。

 

久松かおり。

そもそもこの中ではパフォーマンスで語る人ではない。フロントマン、マスコット(というにはキャラが違う気がするが)、MCの狂言回し。そちらは安定感ある仕事ぶりであった。

その人に、かつての大エース・逢月ひなの見せ場・ソロパートが多く割り振られたのが悲劇だと思う。

人気者に重要パートが集まるのは束物アイドルの宿命、仕方がないのだが。より多くのソロパートを歌うのは歌の上手い人ではなく、人気のある人。これは宿命だ、なんて断じて嘆くほどに偏っているわけでもないのだが。

 

曲頭のソロパートで声が小さいと、それだけでずっこけるのよね。萎えるというか。

別に誰のせいでもなく、いたしかたない話。少しでもパワーアップを願いたいけれど。

 

逢月ひなの穴が果てしなく大きい。

ダンスよりも歌のほうが、誰にでも上手い下手がわかりやすい。ひなちゃんのパワフルで、柔らかく女の子らしい声質で、どこまでも安定していた歌唱が抜けた穴が大きい。

いないものはもう仕方がないのだが、いたころに比べれば見劣りしてしまうのは否定のしようがない。

失ったものに拘っているのではない、フラットに比べた結果、当然ながらそう思ってしまう、それだけのことなのである。

 

ライブの構成。

前回のワンマンは逢月ひなラスト、本編はノンストップで曲間も繋ぎに繋ぐ構成。

それに比べ、数曲やって自己紹介、また数曲やって、のんびりとした有沢お披露目MC(有沢への質問)、また数曲、アンコールで新曲発表、他いくつかの発表とお涙まで。

間延びした、締まりのないというのが全体の印象であった。

 

有沢もまだせいぜい1ヶ月少々、その間にずっとレッスンをしてきたような様子もなく(表に出していないだけだったら申し訳ないのだが)、直前レッスン時のさこも「時間との戦い」なんて言っていたけれど、はて、1ヶ月以上あったよなあなんて思うわけだけれど、なにはともあれそこでガンガンにレッスンを積んでいようが、この段階でノンストップなんて酷であろうし、4月と仕上がり具合があまりに違う今の段階を比べてしまうのは無為な話ではあるのだが。

 

こちらは純粋に眼前に出されたものを見るのだから、そのあたりのお話は無視してしまってもいいのである(もちろんかなりの暴論であり、特にアイドルというジャンルで有れば、そのあたりの出来不出来はその背景と合わせて、一緒に戦っていくなんていう共有の意識、そこまで感情移入しながら見ていくのもファンとしてのひとつの在り方であろうが)。

何度も見ている常連であれば、ライブ全体としての出来不出来もまた目くじらも立てず楽しめたりもするのだろうが、一見さんからすれば、ただの間延びしたライブである。

 

そもそも1曲3分、ハイテンポの電子音楽を中心にしているサンミニ、最大の売りはその縛りから生まれるスピード感、たたみかける感覚ではなかろうか。僕はそう思っている。

これはもっとも、かつてPASSPO☆にも僕が求めたことのあったものであるし、また、ノンストップなんてのはアイドル業界では使い古された手法、武器にしたところで他から抜きん出る、というものでもないが。

しかしサンミニにはその速度感を求めたい。3分を絶え間なく繰り返し、その緊張と曲間のほんの僅かな弛緩の中で、何度も魅せる上質のダンス、それがサンミニ最大の特徴だと思っている。

只の僕の思いこみなのかもしれない。趣味なのかもしれない。

 

長ったらしく練り込まれてないMCも、アイドル一般で見ればよくある話である。とある劇場では毎日のように見てきた。

別にそれで楽しい人が多ければ、それでもアリはアリなのだろう。

 

衣装も含めれば、一般的な「アイドル」とは距離を置く方向に行くものだと思っているが。

別にこれはアイドルの否定ではない。アイドルの中でも、「アイドル」的なものとそうでないもの、さまざまな方向性はあるだろう。

 

何度でも言う。個人的な感想である。

 

新メンバーオーディション開催。

渡邊・喜多が辞めることが確定してから、おそらく半年近くあったのだろうに、その間におそらく2人加入させる予定だったのだろうに1人はTIF前にギリギリ、もう1人は未だに探せずここからオーディション開催。

正直、速度感にとても疑問を感じる。

ファンの前で2名が正式に辞めてから2ヶ月以上も経って、今からオーディション。これにはまた数カ月かかって、その間は4人で、新メンバーが決まったらまた5人に組みかえて。

あまりに時間が無駄ではないのか。

で、5人になっても、またいつまでも漸く替えた公式ブログのヘッダー、4人のままになってしまうのではないのか。ん?これは皮肉ですよ。

 

まあ、とりあえず年内は解散させるつもりはないのだな、という安心材料だというのが唯一の利点か。

正直、なんじゃそりゃ、と呆れた。

 

新曲「F.A.M.E」。

つまりはK-POPである。接触にて久松だったっけ、の口から聞いているのでそれは間違いない。目的意識と自分たちの趣味も手伝い、今までにやったことのない方向、ということで意図的にこの曲調を選んでいるようである。

 

目的。

自分たちのファン層を広げるという目的のようである。

そりゃあそうだろう、正直、この曲調を好む人は既存のアイドルヲタクではそう多くない。

つまり、簡単に言えば、アイドルヲタクにこれを聞かせて、見せて、引っ張っては来られない、そういうことである。

僕の感違いかもしれない。僕は引っ張っては来られないと思っている。

 

和製K-POPを望む層も、日本の中にいないわけではないだろう。僕はどういう人種か、身の回りに居ないからわからないが、これはいないわけではないと思う。

その層にどうサンミニが接触するのであろう。触れる機会が今後作れればいいと思う。

 

どうにしろ、円盤を出せるわけである。

ひっそりメジャーデビュー扱いのようである。本人たちは誰もそんなことは言わないが、paletの藤本がそう言っている。メジャーと言うほどのものでもないようだが。

円盤を出すのに四苦八苦してきた歴史から見れば、これはもうめでたいこと以外の何物でもない。

 

だらだらと書いてきたが、こういう具合で、僕としてはどうにも、今回のワンマンではさっぱり上がらなかった。

槙田紗子の絡んでいる案件だ。継続的に確認はする。ただ、それ以上の熱が今あるかと言われれば、それは否定する。

 

別に、ちょっとしたことでまた熱が上がることもあるだろう。

そこは別に、気分次第でだらしなく、だらだらとやらせていただきたい。

何度も言うが、僕は今回は好きになれなかった、ということを長ったらしく書いただけのことである。

ワンマンがこうだった、というのではない。僕はワンマンをこう感じた、という記録である。

こう感じた人が少なかったことを願いたい。