このブログ、「好きなアイドル」としてはーちゃんことAKB48の片山陽加嬢を挙げておきながら、めったに彼女について語ることがない。劇場に行ったって、大体は彼女の方を見ている、それがゆえに強く印象に残るようなことがめったにないのもまた事実。もっとも、そんな感じで見ているのに変化に気づかずブログにするネタも思いつかぬ、というのではファンとして失格なのかもしれないが、この鈍感さは生まれついてのものだから全く仕方がない。


俺が彼女のファンになったのはいつのことだろう。なんとなく書いてみる、そしてその行為をもってすこし整理してみる。つまりここの項目は全く自分のためのブログ。現在のBGMは機動戦士ガンダムZZの後期OP「サイレント・ヴォイス」。これも思いつき。しかもオリジナルじゃなくてエルピー・プル版らしい。ようわからんが。

・・・整理してみるまでもない。俺がファンになったきっかけなんてのは明確にわかっている。「週刊プレイボーイ」19年4月16日号に載っていた「全員集合だよスペシャル!AKB48学園 春の入学式」と銘打たれた一つの記事。内容は、当時新しくチームBも加わっていよいよ本格的にトロイカ体制を確立したAKB48の全メンバー紹介というもの。たった全8ページの記事だった。そのなかで、2ページを使ったチームBの紹介。全体写真の中でちょうど中段、左から2番目の真っ直ぐな黒髪で軽くはにかむ少女、そしてその下のメンバープロフィールの中で妙に整った顔で映る「かたはる」。一発でやられた。

次はもう劇場の中だ。B1st「青春ガールズ」公演。レギュラーポジションは常に下手だった。はっきり言えば、別段はーちゃんが他の子に比べて常に目立っていたか、常に圧倒的な輝きをもってそこに君臨していたかと言えば、ファンであるはずの俺にとってもそうは見えなかった。下手にいた理由はただ1点。「シンデレラはだまされない」のはーちゃんの表情、目線、それをただ飽くことなく見ていたかったからだ。見下すような目線、直立不動にしてバランスのよい上半身。たとえるなら、何だろう。ルーキーなのに、妙に老成し、対戦相手をからかうように翻弄するピッチャー、とか。若手の無鉄砲な攻撃を感心しながら余裕で読みきるベテランのボクサーとか。何言ってるんだかわからねえな、まあ、とにかくその一曲のために、下手にずっといたと言っても過言ではない。(ちなみに、「僕の打ち上げ花火」ラストでの、斜め上を向いたときのたなみんに惚れて2推しとしたわけだが)


思い返してみれば、俺がはーちゃんを追いかけている理由というのは、あの表情なのかもしれない。愁いを帯びた、それでいて時には軽く微笑、それも明るい微笑ではなく何か(表現として)哀しさとか暗さとかそういうのを押し込めたような微笑、さえ浮かべるような、きっとチームBのなかでも彼女にしか出来ない表情、それが何よりも気に入っているからなのかもしれない。もちろん、もともとの素養として持っていた、あるいは合唱部仕込みということも影響しているのかもしれない安定した歌唱力、小さいながらもキレのある振り付け、どこまでも前向きな性格、トークへの努力、そのような種々の要素、総合的に包括して片山陽加は存在しているのであり、それらも俺がファンである理由ではあるのだが。


今のところ、はーちゃんは一回もいわゆる「選抜」に選ばれた事はない。しかし、ついにB3rd「純情主義」にて初のユニット曲センターを獲得。紅に染まったセクシーな衣装とあの切ない表情で、今日も観客を魅了、あるいは挑発している。1年かかったが、確実にはーちゃんに風は吹いてきている。そんなはーちゃんの更なる発展と、いつか彼女の夢が叶うことを、当ブログは願ってやまないのである。


・・・公共の目にさらすものではないな、これ。

いつだって、語りたいことの10分の1も表すことができない。文章書くのって難しいよな。