巨人がまた負けたとかもうソンナノカンケーネ。グライシンガーは悪くない。東京駅に貼ってある、巨人のポスターの「逃げても無駄だ、次も4番だ」みたいな文句が悲しいよ、もう疲れたよパトラッシュ。まだだ、まだ終わらんよ。


「夢は汗の中に 少しづつ咲いていく花」 (by teamB3rd 「初日」)


ちょっと前に作家の綿矢りさが「夢を与える」というタイトルの本を出していた。内容も、芸能界で若い女の子が数々の苦労をしながら云々、という内容だった気がする(もっとも、読んだわけでもないのでよくは知らないのだが)。

縦笛はまあとにかく、彼女たちAKB48のメンバーはタテマエ上、「自分たちの夢を追いかけるために」ステージに上がっているということになっている。AKB48の一員になるということは決して、ゴールではない。だが、彼女たちを前から見ればまだまだ半人前の夢追い人、と言うことになるが、背中から見れば立派に夢を実現した人々となる。彼女たちはもうすでに、違う誰かの夢になっているのである。もちろんAKB48というプロジェクトが始まった初期の段階では考えられないことである。存在すら知らないグループのメンバーに、憧れを抱くことは不可能だからだ。そして、誰かの夢になったメンバーを自分の「夢」目標として精進し、オーデを受けた者もすでにメンバーには存在する。

初期のメンバーは確実に、AKB48での活動を自分の夢に向かうためのステップとして捉えていたはずだ(と書いてみたけれど、初期メンすなわちteamAのメンバーでもそうでもない子もいたりするのかな。つーかいるなあ)。しかし、そのメンバーの誰かを目標にして入ってきた子というのは、AKB48のメンバーになるのが目標だったりするわけで、となると合格した時点で目標は達成。つまり、課程がもう目標そのものになってしまっているわけだ。じゃあ公演を行っていくうえでのモチベーションはいったい何になるのか。ステージに上がっているだけで満足ならば更なる向上心も抱かず、タダ漫然とやっているだけになりはしないか?そうか、だから握手会などで競わせて、奮起する材料にしているのか・・・

こんなことが書きたかったんじゃない。「夢」なんて突然語りだしたのは何故か?別にひまわり2ndのタイトルが「夢を死なせるわけにはいかない」だからとかB2ndの「初日」を聞いて感動したからとかいうわけではない(「初日」はなかなかステキな歌だとは思うが)。この間、はていつの公演だったか、はるゴンが将来の夢として語った「動物園の飼育員になっていたい」というのが妙に引っかかったからだ。AKB48のメンバーになるにはオーディションを受けなければならない。その場で必然的に「将来の夢」についても聞かれるだろう。まさか「動物園の・・・」と答えたわけではあるまい?そのときの答えと今の思いとどちらが本音か?第一なぜAKB48のメンバーになろうと思ったのか?

・・・せっかく持ってるんだから、ヴィジュアルブックの質問を見ればいいじゃないか。

「お父さんにすすめられたから」

・・・あ、そう。

もっとも、AKB48になるのが夢で、なって満足、後は楽しければいい、こんな書き方にはなにか悪意がこもっているような感じがして申し訳ないのだが、俺自身はそのことを全然悪いとは思っていない。どんな意図でこの道に入りどんな夢を描きながら日々の公演をこなしていようとも、それは本人の勝手で他人がとやかく言えるようなことではない。向上心のかけらもなくたっていい。大変な倍率のオーディションを勝ち抜いてきた時点で、その子にはステージ上で自由に暴れられる権利が授与されるわけだから。もっとも、いざステージに上がるとなれば今度は「お客」という存在が現れる。そこでのメンバーとの関係は、対価としてお金を払っている人ともらっている人の関係になる。そうすると、好き勝手してよいと言う前提は脆くも崩れ去る。お金が発生する時点で、彼女たちは立派なプロになるのだから。では彼女たちは、なにをもってその報酬に報いるのか?


・・・ああそろそろしんど。相変わらず脈絡なし、でも反省もなし。所詮俺だけの帝国、俺のチラシの裏。

・・・ここまで何故か目を通してしまった奇特な方々、本当に申し訳ありません。