そういえば、昨日はヴィジュアルブックを買うために並ぶ傍ら、久しぶりにカフェ観戦というものをやった。といってもそんなご大層なものでもない、ただカフェスペースにあるモニターをじっと眺めているだけ、そもそもセンターしか見えずさらに光の加減しだいではほとんど何も見えなくなることもあるなんてものであるが。タダだし文句言っちゃいけないのだが。

メガネかけても少し目の悪い俺には、人物すら判別不能のときもたまにある。そんなカフェ観戦の、唯一の効用。それは「ダンスがよく見える」ことだ。劇場内で観戦しているときには一種の興奮状態にあり、大半はただはーちゃんを追っかけているだけである。何人もの足捌きを冷静に比較しながら見るなんてことができようもない。それに対し、カフェ観戦ではまず冷静、しかもモニターを見ればまず確実に何人かの全身がいっぺんに視界に入る。すると、普段は気にもしなかった、ステップの幅、腰の入り具合、腕の位置などが嫌でも気になり、比較し始めてしまう。


・・・とここまで書いて、じゃあこれからなにかその見てきた結果について語るのかというと、いや、何も語らない。語れるほどダンスに詳しいわけでも、個々をじっと見てきたわけでもない。ただ、個人的趣味を言うなら、まずなっちゃんは細かいところの動作を省かずきっちりやっていていいと思うし、シンディは身体が小さいのに誰よりも大きく踊ろうという意思がステップ幅などから伝わってきて、それでいて鋭さは感じないながらも破綻はしていない。好きだ。はーちゃんは、まあきっとフニャフニャでも俺は好きだなんていってるのだろうが、贔屓目ではなく個々の動作が鋭い気がする。なんとなくなっちゃんに似ているが、よりキレを追求したような。あとはゆきりん。これはダンスというより、「水夫」限定ではあるが、あの激しい、テンション上がりっぱなしな中で、一人熱くなりながらも醒めている気がする。個々の動作が妙に冷静。

ただ、今までの中で一番強烈な印象だったのは、K3rdでの「花と散れ」の、いまはもういない優ちゃん。もともと身体も大きくないし、べつに大きく踊ろうという意思もあまり感じなかった。その代わり、腕の回転、足捌き、すべてが異常な速さで、一つ一つのポーズがかっちり決まっていて見とれてしまった。なにか、俺の中でのひとつの理想形を見たような気がした。もちろん、オカロあたりに同じ方法論を取ってもらっても困るわけで。オカロの魅力はなんといっても長身を生かしたダイナミックなダンス。そうではなく優ちゃんの場合は、小さな子がいかにして踊るか、それに対する1つの答えを見せてくれた、そんな気がする。


ダンスについてよく聞くみぃちゃんや梅ちゃんについては、語るほどまともに見たことがないので何も言えない。門外漢の戯言。笑って聞き流してやってください。


いつの間にかパリーグは開幕していたんだねえ。明日はセンバツも始まるし。球春到来。