ママちです。
８４歳になる私の母親が変わったんです。
「もう、お父さんには本当に腹が立つ！もう嫌や！」
なんて、いつも言っていたのに
「仲良しシルバーカップル～
」
なんて言っています。
いったい何があったんでしょうか？
「変わりたい」と思っている人の役に立つかもしれません。
今日は、母の変化の話を書いてみたいと思います。
母たち夫婦は昭和一桁生まれの８６歳と８４歳です。
父は亭主関白で家の事は全て妻任せの仕事一筋の昭和男。
一方、母は良妻賢母が女の生きる道と教え込まれた昭和女。
愛情表現が下手でしかも必要と感じてない夫。
独立心が旺盛でわがまま勝手な娘の私たち。
母は我慢ばかりで苦労をしたことでしょう。
しかも、父が脱サラをしてからは、
父を手伝うこととなり、一日中、父と一緒。
「おーい」の一言で用事を言いつけられます。
病気のため母は７３歳で退職します。
今までの分を取り返すかのように趣味を始め、
毎日、家は二の次にして外へ出かけて楽しそう～。
でも、３年前に父が脳梗塞で倒れます。
幸いにも身体的な後遺症はほとんどありませんが、
父の世話や病気のケアが増え、母の自由な日常は一変します。
父との衝突も増えていきます。
今までの長年の我慢もあり、母の不満と愚痴は最悪期です。
「なんでお父さんは！！お父さんを変える方法はないの？もう死んじゃえばいい！」
母も悩み苦しんでいましたが、怒りばかりが外に向かいます。
「もう歳だし、無理だ。母はこのまま不満と愚痴の人生で終わるんだ。」
と私は母の愚痴に疲れて諦めていました。
でも、娘のなほさんから
「ママち～、おばあちゃんから手紙きたよ。
『私が変わったら、おじいちゃんも変わって優しくなったよ。
今、仲良しシルバーカップルよ』って。
凄いね。嬉しいね。」
私はビックリしました。
母に確認すると、明るい声が返ってきます。
「どんなに頑張ってもお父さんは変わらないからね、
もう仕方が無いから、お母さんが考えを変えたんや。
そしたらね、お父さんが優しくなってね。
今ね、味見を頼んだら台所に嬉しそうに来るんよ。
家の事も手伝ってくれるし。
お父さんのする事にも腹が立たんなった。
今、仲良しよ。」
（なんだ、なんだ、ラブラブじゃないの。どうしたの？）
ある出来事がきっかけだったそうです。
夫婦で外出したある日
「今日は良い一日やった。」と思った矢先
財布が無いことに気がついたそうです。
また、父とケンカをしながら、
「最悪」と慌ててバス会社に連絡して探してもらう事になります。
バス会社が苦労して見つけてくれて、
しかも好意により運転手さんが自宅まで届けてくれたそうです。
母が電話で「今日は最悪の日やった。」
と事の詳細を私に話した時、
「それって、最悪じゃなくて最良の日じゃない。良かったね。」
と私は言ったそうです。（私、覚えてない
）
母はそれを聞いてハッと思ったそうです。
『最悪と思っていた出来事も見方を変えれば最良なんや。』と。
同じような会話は何度もしてきましたが、今までは母の耳には届きませんでした。
やっと、母の時が熟したようですね。
母は長いトンネルを今、抜け出しました。
苦しく長いトンネルでした。
『物の見方を変える』
大切な事に気がついた母は
それからは、
「まあいいか。お父さんの考えもやり方もあるし。」と思えるようになり、
自分の考えを一方的に押しつけなくても良くなったそうです。
最近、愚痴の電話もほとんど無くなり
「こんな時はなんて言ってあげたらいい？」
なんて優しい質問がくるようになりました。
８４歳でも変わるんですね。
娘の私も本当に驚いています。
今、別人のように母は穏やかになりました。
何歳でも変われるんだ。
大切な事を母に教えてもらいました。
あなたは諦めていませんか？
あなた自身やあなたの両親のことを。
大丈夫。本当に大丈夫ですよ。
変わりたい気持ちがあれば、
人は変わるんです。
タイミングが来れば変わるんです。
苦しんだ分、きっとダイナミックに変わりますよ。
あなたの可能性を信じて下さいね。
私はあなたを信じてます。
今日も読んでいただいてありがとうございます。
あなたの心が平和でありますように。
あなたの心が幸せでありますように。
