山椒(さんしょう)の魅力は、何と言っても「豊かな香りを伴った辛味」だと思います。香気の正体はジペンテン、ゲラニオール、シトロネラールなどの精油で、辛味はサンショオールという成分です。
葉、果皮、樹皮に含まれるこれらには、健胃、駆風、駆虫、保温などの効果があります。食欲を増進させたり食中毒を予防する働きもあります。
うなぎのかば焼きには粉山椒がつきものですが、これは美味しさをアップするだけでなく、うなぎの脂っこさ、生臭さを消し、魚毒を消す効果もあります。
民間療法としては、果皮を2~3g煎じて飲むと、胃もたれや胸のつかえをとってくれるといいます。
山椒は香味料であり、大量に食べられるものではありませんが、その分、色々と使い勝手があります。吸い口、薬味はもちろん、実は佃煮、若芽は味噌にすり込んで木の芽あえや田楽にしてもおいしく頂くことができます。
