今日はどうして、グルテンフリー米粉パンを焼いてるの?という事を書いてみます。


まず、グルテンとは小麦粉に水を混ぜた時に

タンパク質、グリアジンとグルテニンが結合してできるもの。粘りと伸びがある性質です。

小麦パンがイーストの呼吸をしっかりと受け止めて

ホワホワと膨らむのはグルテンがあるから。

でも、その粘りは腸に負担がかかるといいます。


小麦アレルギーやグルテン不耐症、セリアック病など医師の診断のもと、グルテンを除去するよう指導されている方はグルテンフリーでなくてはなりません。


ダイエット法としても知られるようになったグルテンフリー。とりあえず小麦止めてみたら調子よくなった、という方もいて、健康を意識した食生活を心がけている人には医学的に必要でなくても、厳密なグルテンフリーを実践される方もおられます。

個々の体質や感覚にもよるので、一概に必要ないとはいえませんが、例えばリーキーガットなど腸の状態がよくない場合には腸に負担がかからないという点から体調改善を感じるのではないかな、と思ったりします。


腸の状態が整っていないのは、小麦だけのせいではないと思うんですよね。咀嚼不足であったり、食べたものを分解する過程で必要な酵素を作り出せない(材料が足りない?)食事であったり、腸を痛める生活習慣や要因もあるのではないでしょうか。

私は医師でも栄養士でもない、ただの米粉パン講師なので根拠となる論文を出せ、といわれても出ませんが、食事ってバランスだと思っています。


私の焼く米粉パンは、小麦もグルテンも使わないので「グルテンフリー」を名乗っていますが、見ての通り、小麦のパンも焼きます。

私は小麦の質を選び、食べる量や頻度、食べ方を気を付ければ良いと思っています。


じゃあなんで米粉パンをグルテンフリーで焼いているのか、というと、アレルギーに対して、予防原則的な考え方をしているからです。


私も子どももアレルギー体質。特に子どもが小さい頃は、検査で数値としてでなくても食べると湿疹が出ることがありました。

もともと農薬や添加物は避けていましたが、そうしたケミカルなものが原因になることもあるとか、

アレルギーは特定のものばかり食べると出やすくなる、とか食べ物の性質的に出やすいものがある、ということを少しずつ学んでいきました。


その中で、もともと小麦アレルギーはなく、食べても特に問題はなかったのですが、食べる頻度は控えめにして、アレルギーの出やすい食材を回避する…という事から米粉を取り入れるようになりました。


米粉しかない、というわけではなかったから、米粉だけど美味しい、とか、米粉だから美味しい、を追求するというより、安心して美味しく食べる選択肢の1つとして米粉を使ってきました。


そんなわけで、完全なアレルギー対応とか、厳密なグルテンフリーの追求をする米粉パン教室ではありません。


もちろん、今、小麦を食べられなくて困っている人にも対応は出来るのですが、どちらかというと、

健康維持、不調の予防食としてバランスよく食卓を作りたい方や美味しく米粉パン作りを楽しみたい方におすすめです。


バランス重視やプラントベースの原点はマクロビオティックにもあるのですが、栄養理論的な裏付けをより深めたいと思って、今年から山本朝子先生のCC'Cookingを学び始めました。講師資格を得るのはまだまだ先ではありますが、早速取り入れたい部分もあり、私の米粉パン、まだまだこれから変わると思います。お楽しみに~☺️


写真は過敏症状で寝込んでいる時に、娘が作ってくれた米粉のスパイスケーキです。レシピを今度、聞いてみよう(笑)