暫くぶりに鼻風邪を引いてしまいました。
ダラダラと流れる鼻水は、まぎれもなく下の娘の風邪と同じ…
若者は1日休んできれいに治りましたが、コッチはそうはいきません。
1週間近くボーとしておりました…。
続けて「新生血管について」進めようと思いましたが、空白期間がありますので
ポチッと押して、日本語版で動画を一つごらんください。
(あくまでも、一般の方向けのモノですのでつまらないかもしれません)
< 正常細胞からがん細胞へ 5分でわかる説明> サノフィ
クリックしても別ウィンドウが開かない方は、下記のアドレスで検索してください。
http: //healthcare.sanofi.co.jp/tv/movie2.html
すごくザックリの一般的な説明ですが、がん患者である私の様にイロイロと「知りたい患者」には大変物足りなくて
「がんの薬物療法は、細胞の増殖を防ぐ治療法で、がんがふえるのを抑えたり、成長を遅らせたり、転移や再発を防いだり、小さながんで転移しているかもしれないところを治療するためなどに用いられます。」
なんて言われたら、表情は変えませんが心の中で怒
「結局何が言いたいのよー」と叫んでいると思います。
また、今期待されている分子標的薬「アバスチン」の治療前に渡される<説明冊子>には新生血管を阻害する簡単な説明が書かれています。
すると「おお、スゴイ!!これでがん細胞は全滅できるジャン!!」と思ってしまいようになります。
しかし、現実はそんな簡単ではありません。
埼玉医科大学先端医療開発センター長の西山正彦教授のお話がーPRESIDENT 2011年1月3日号ーに載っています。
♥♥ 分子標的薬は「夢の新薬」になれるか?
再発転移している方には、是非とも全文読んでいただきたいですが一部引用させていただきます。
…しかし、その後続々と世に出た分子標的薬は、必ずしも期待された治療成績をあげることができずにいる。
埼玉医科大学先端医療開発センター長の西山教授は
「比較的シンプルな血液がんとは違い、多種多様な固形がんの増殖・転移システムはまさにカオス。非常に仕組みが複雑なため、1つの経路を遮断すればすべて解決、というわけにはいかない」という。
現状では、分子標的薬だけで、固形がんの縮小・消失を狙うにはパワー不足。従来の抗がん剤と組み合わせて使用されることが多い。
……
がん薬物療法が一般臨床に登場してから、半世紀以上が過ぎた。
現在、基礎研究も含め、開発途上の分子標的薬が800あるともいわれている。
「夢の特効薬」とまではいかなくても、近年の飛躍は特筆すべきだろう。
「がん薬物療法の可能性は広がり、数年前なら諦めていたようなケースでも希望が持てる。
肝心なのは、極端に悲観的にも楽観的にもならないこと。
今現在の最善をつくし、次の変化を冷静に待つ姿勢を持ってほしい」(西山氏)。
この最後の言葉に、あまり動かない私の心に「じ~ん」と鐘を鳴らしてくれました。
「そうそう、がんの研究はだいぶ進んでいるんですよねー。私が間に合わなくても、いづれ克服できる気配は感じてマス。」と頷いてしまいました。
そこで最新の状況を確かめねばと探しました。
ここで止めないのが、私の性格でしょうか?? → しっかり見つけましたよ
♥♥化学療法基盤支援活動(略称、化療支援活動)からの抜粋です。
※化学療法基盤支援活動
文部科学省・新学術領域研究『がん研究分野の特性等を踏まえた支援活動』の一端を担い、新規抗がん剤開発を行う研究者に細胞レベルからin silicoまで多彩な活性スクリーニング基盤を提供して国内での革新的がん治療薬開発の総合的支援を行う。
ううっ、この時点で脳が混乱をきたしてきました。
一応「こんなにすごいんだよ」とアピールしたいので表1の部分を入れておきます。
がん分子標的薬開発状況に関する情報 (更新日:2014年2月3日)
1980年代のヒトがん遺伝子やがん抑制遺伝子の発見により、がんが遺伝子疾患であることが証明され、これらの遺伝子の産物を標的とした抗がん剤の創薬が活発に進められてきました。1997年以降、その成果として、がん遺伝子産物などをターゲットとする分子標的抗がん剤が多数登場し、現在世界で約50の薬剤が承認されています。今や分子標的薬剤のファミリーは、抗がん剤の世界において、DNA作用薬、チューブリン作用薬、代謝拮抗剤などのクラシカルな化学療法剤ファミリーを凌ぐまでに成長しました。
ここでは、これまでに承認された分子標的抗がん剤(表1)と臨床試験ステージにある低分子性分子標的抗がん剤(表2)に関する情報を提供します。
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表1だけ、頑張って挿入いたしました(^_^;)
表2では、この倍(いや2倍?)くらいあります← 実用まで‘あと一歩‘のお薬がたくさん♡
だから、こういった研究の恩恵にあずかれるまで平常心で過ごしたいな~、って思いました。
今私が何回かに分けて書いている「新生血管」ですが、この仕組みが分かったことで飛躍的に研究は進みました。
しかしお薬(抗がん剤)は、この新生血管を壊すような作用のあるものだけではありません。
今後どんな種類のお薬を使うかは、同じ卵巣がん患者でも一人一人違います。
私は転移3回してもウラウラと生き延びています。
このところ、私の‘がんちゃん‘の正体を見てみたい好奇心に駆られ、
この子をオトナシクさせてくれる‘化学療法‘の仕組みをもう少し知りたくなっています。
皆様が同じように思っていらっしゃるかどうか、最近ちょっと不安になっておりますが
懲りることなく、ネチネチと「細胞」について続けていくつもりです。
細胞ってこんにゃくゼリーみたいに‘ツルツル・ぷりぷり‘しているようなイメージありませんか?
じつは私、子供の時からこのイメージがあったのです。
しかし最近の3Dの映像を見て、夢破れました。
細胞一個を拡大してみると…表面にはいろーんなモノがくっついていて可愛いくないのです。
幼い時からの夢を破いた、細胞表面の姿をご覧ください。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
変なモノがイロイロくっついていて…かわいくないのですが
この突起物の理解が出来るようになれば、私も皆様も「がんのプロ」になれるのではないかと思います(笑)
個人的に私は仕事でも趣味でも、道を極める姿勢が出来てはじめて「私は○○してます」と
言えると思っています。
薬剤師だって医者だって、それこそ主婦だって「専門の仕事」ではありませんか。
「その道のプロ=職人」になりたいと本気で思って生きてきました。
私のアドレスは「職人ざき」です。
(こんな所でネタばらしてしまいましたね、笑)
この名に恥じないように、ボチボチではありますがブログを続けたいですので
よろしくお願いいたします(*^.^*)
・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
ラフも何気に職人、いえ職猫です。あんなにごちそう貰いながらも、しっかりネズミを退治することは忘れません。
ああ、月末には1週間ほどまた姉夫婦が留守になるので「両親とラフの世話」の為に実家暮らしをしないといけません…
最近どうもコケにされているので、今度こそ‘あの高慢ちきな鼻をへし折ってみたい‘と本気で思っている自分が悲しいですぅ。
こんな猫ちゃんなら、欲しい
娘がお世話になったドイツの友人宅の猫の写真をくれました。
今では‘でかい‘ネコちゃんですがカワイイ。さすが!ヨーロッパ感がにじみ出ている!(様な気がしてます)
…ラフが「栃木産で悪かったわね。アータと同じ田舎者ですのよ、ふんっ」って言ったような気がします。…あとがコワイかも…。