収益事業を原資にして、この引当金を創設しました。
平成15年頃だったでしょうか。だんだん増やして、私が退職する平成22年には300万円か400万円くらいあったと思います。
最初に理事会に提案したときの名称は「危機管理引当金」でした。当時の会長から、こんな後ろ向きな名前は良くないと標記の名称に代えられましたが目的は危機管理です。
県連のある方から「危機管理というけどたとえばどんな危機だ」と言われて、私は「会長がゲリラに拉致されて身代金を要求されたとか」と答えました。「そんなことがあるわけないじゃないか」と言われましたが、そりゃあそうです。冗談です。当時、企業のTOPが南米のゲリラに誘拐された事件があったからそう答えたのです。しかし、100年に一度起きるかどうか分からないことだから危機だし、何が起きてもすぐに何かしらの行動を起こすためのお金なのです。
実際考えていたことは突然の大幅な補助金削減です。これが起きると、これまで実施してきた事業ができなくなり、職員にはまともに給料が払えなくなるかもしれません。商工会は開店休業です。
そこで、1年間は引当金を取り崩してこれまで通りの活動をするのです。そしてその1年間の猶予の中で対策を考え実行すれば会員や地域に迷惑を掛けずに事業を続けられます。
でも、それほどの大きな補助金削減はなかったようです。
しかし、コロナ禍が起きましたね。