この記事は、2009年9月26日に以前のブログに書いたものです。

 

 

 昭和30年代にできた商工会法によって法制化され、特別法による認可法人になりました。このことから、商工会は国が作ったのだと思っている人もいるのかもしれません。
 しかし、それは間違いです。早いところは明治時代に商工会が組織されていますし、我が宮田村でも大正時代に商工会が活動していたと、村の歴史書「村誌」に書かれています。
 その村誌には、それまであった業種組合などが一緒になって設立されたとあります。その当時、設立について行政が関与したかどうかについて私は知りませんが、村誌によると、商工会の活動があって、その後、村が補助金をつけたとありますから、設立とその後の活動は商工業者による自主的なものであったと推測されます。

 昭和30年代の法制化と多額の補助金が交付されるようになったことは、地域の小規模事業者と商工会にとって、とても有り難いことで、これによって商工会の組織は安定し日本中の小規模事業者が一定水準以上の支援を公平に受けることができたのです。
 しかし、法制化前の商工会と後の商工会は別のものではありません。商工会を作ったのは地域の小規模事業者であり、自らの意思で作ったのです。
 このことを、改めて確認したいと思います。

 

 画像は伊那谷から中央アルプスを望む風景