床や壁・天井の仕上材は、ノンホルムアルデヒドのものが容易く手に入るようになりました。
しかし、下地材に有害物質を使ってしまうと、なかなか揮発せず、長期にわたって滲み出してくるので、下地材は、仕上材以上に注意が必要です。
アトピーには、抗菌仕様のフロアやクロスを薦める向きもありますが、私は反対です。抗菌剤自体がアトピー以外にも有害であるし、多くは合成樹脂類を使用するため、裏面の接着剤から有機溶剤がなかなか揮発できずに残留するからです。
クロスであれば和紙や月桃紙、珪藻土や板張など、多孔質の自然素材がベスト。調湿効果もあります。
床も無塗装の板張りがお勧め(ヒノキは柔らかいので床暖房にも使えます)
暖房は、空気が乾燥しないように、床暖房にできると良いです。(加湿器は水に気をつける。水道の水は塩素が×)
電気式暖房は、電磁波を出すので駄目です。
電磁波は、免疫機能を低下させるという研究報告もあります。
ベッドの位置をコンセントや下階の蛍光灯から遠避ける・携帯電話の使用を控えるなどにも気を付けたいです。
クローゼットは防カビ剤入のボード製品が良く使われますが、合板(ノンホルム)や石膏ボードをそのまま使うだけで充分。
アレルギー体質に良いという触れ込みで、抗菌処理された建材を使うことには、注意ですね。
アトピーは皮膚から治すのではなく、からだの奥(免疫機能)から治すものだと、私は思っています。
そして、基本は『自然』だと思います。
“薬”にしても私は信用していません。万能薬のステロイド剤にしても、本来は人の体内にある“副腎皮質ホルモン”ですよね。