「安定」ってそんなに魅力的なものなのだろうか。


「高卒」と偽り就職=勤続10年、大卒職員免職-兵庫県尼崎市

1月31日17時31分配信:時事通信


兵庫県尼崎市水道局は31日、4年制大学を卒業したにもかかわらず、最終学歴を「高卒」と偽って採用試験に合格し、10年近く勤務していたとして、同局管路補修課の男性職員(37)を同日付で諭旨免職とした。職員は「安定した職に就きたかった」と説明しているという。


採用された当時,日本は未曾有の就職氷河期を迎えていたわけで,気持ちはわからなくはないが,公務員という職を微温湯として考えていたのだろうか。

少なくとも自分が何をやりたいのかというやる気,意欲がなければ,どの職業もうまくはいくまい。

と言ってしまうのは,自分が一応,世間様から見れば「安定」した職に就いているからか。

少なくとも,ワタシは安定を求めてこの職に就いたわけではない。


高卒と偽ったのは,大卒と高卒とで公務員試験の受験区分が分けられており,高卒者程度の試験ならば,それほどの競争にはならないと踏んだからだろう。

学歴詐称それ自体許されないが,彼は高卒者の就職する機会を失わせたことに罪が重い。


それにしてもなぜ高卒だと今頃発覚したのだろう。

大卒の人間に「ホントに大学でたのか?」と疑いたくなることは多々あるが(苦笑)。

学歴があることを証明することはたやすいが,ないことの証明は難しいように思う。