小林斗盦先生が
小心落墨、大胆奏刀と言いました。
師匠の池田樵舟先生について
だいぶ経ちましたが最近になって
ようやく小心落墨の大切さ
どの程度の小心なのか
加減を悟った気がいたします。


手法は以前から変わらず
幾分独自的なのですが気にしません。

これで配置は十分すぎますし
点画の向きや余白は合ってます。
しかし線質が書いたものとは違う。



朱墨と墨で
書いて修正、書いて修正を
繰り返します。
いやでも点画の間隔や向き
太い細い…
起筆収筆の様子…
余白の広さなど
覚えてしまいますね。
縁の丸まり方まで見比べて
墨入れがやり過ぎに成りかけたら
おしまいにします。


これは前漢官印
張夜尉丞

夜には手偏が付きます。

暫く小心落墨を続けます。